記事(要約)
中国政府は金を大量購入し、昨年225トンの純購入量で世界トップ。
一方で米国債の保有は減少し、ドル依存を減らす狙いと見られる。
世界中央銀行による昨年の金の純購入量は1037トンで、中国の純購入量は1977年以降で最大の2割強を占めていた。
中国人民銀行によると、金保有量は2245トンに達し、ウクライナ侵攻後は金保有を急速に増やし始めた。
一方、中国が保有する米国債は約2割減少している。
(要約)
コメント(まとめ)
ドル依存脱却もあるが、もっと単純にドルが高い時に売って置こうと言う財テクも見える。
ドルを売って金を買えば、金の価値は下がらないから、ドルが下がった時に金を売ってドルを買い戻せば、ドルベースの資産は変わらずに為替差益分だけ儲かる訳である。
長期的な運用では正解だろう。
ドル調達コストが高いので人民元建てで貿易、石油調達もする。
BRICSに産油国含む途上国らがドル依存を脱却していく行為がどのくらいの規模になっていくのか。
経済規模からドル・ユーロ・元になっていく中で、円はどの通貨にも国力の差で将来的にさらに下降、弱くなっていくので、金のような実物資産、資産の半分を外貨で持つようにしていかないと、円の価値の目減りでどんどん貧しくなっていく。
中国政府は金を大量に購入しているが、これは台湾侵攻による国際的な経済制裁に備えた行為であると考えられる。
ロシアがウクライナ侵攻で制裁を受けた際に、ドル資産の凍結や流動性の低下に苦しんだことから、中国はドル依存を減らす必要性を感じたのだろう。
金は国際的な信用や価値が高く、制裁の影響を受けにくい資産である。
中国は台湾問題で米国や日本と対立する可能性が高く、金を買い増すことでそのリスクに対処しようとしているのだと思われる。
中国が経済制裁受けたときを考えて金を買いあさっているということは、2027年前後に台湣、尖閣侵攻あると思って反撃力増強・被害軽減縮小に向けて急ぐべし。
GDP2%では足りない。
戦争始まったら、ウクライナが50%使っているから、日本だってそうなる。
そうならないように、今のうちに同盟国と歩調を合わせ、抑止力つけて「こんなに強いんだぞ」と中国が侵攻できないように思いとどまらせる。
中国は、弱い相手にはやりたい放題だが、強い相手には「友好第一ですよ」と微笑み外交をする。
中国より軍事力も科学技術力も政治力も強くあらねば、日本の民主主義は守れない。
負けたら今の中国のように自由、人権、投票選挙権、等々無い社会になる。
良い大学出ても軍に入隊する人が多く、アフリカで採れる電気自動車のバッテリーの材料も採掘しまくっているニュースも見ました。
今回は金。
戦争に向けての準備でないことを切に祈るばかりです。
直近の金価格は1トンで6500万ドルくらいなので2245トンだと約1500億ドル分の金を保有しているということですね。
買い増したのは150億ドル分くらいということですか。
減らしたと言っても米国債は8163億ドルも持っているんですね。
これからも米国債を減らして金を買い増すのかな。
制裁のこともあるけど、価値の下落を見込んでいるだろう米国債で持つより、金現物で持つほうがお得だということなんでしょう。
インフレヘッジ参考になりますね。
膨大な貿易黒字を減らす目的とドルの価値減少に備える目的とあるんだろう。
貿易黒字で蓄えた外貨準備はドルで運用されているから万が一米国債が破綻した時にリスクが大きすぎる。
米国債を売却して金、銀、銅、プラチナ、穀物、原油などを買っておいて備蓄しておけばリスク回避になる。
有事のドル買い出来る国なら、ドルを買うけど、出来ない国は現物に頼るしかない。
宝石は価値が不安定だけど、金は重さで価値が決まるので、昔から中国人は金が大好き。
政府需要だけでなく、そうした国民需要もあったから、ここ四半世紀、ずっと金がガンガン値上がりし続けている。
この動きは、間違いなく戦時備蓄の一環だろうけど、目立つ動きを隠さないのは、その時が近いから、という可能性も・・・。
中国は日本と違ってドライなので、アメリカの動きも見つつ資産を米国債から金に変えていくのは賢明な判断だと思う。
これまではアメリカに付き合って米国債を買っていたが、近年のアメリカの対応を見れば、もう米国債を買う義理はないということだろう。
そもそもアメリカに難癖付けられて資産凍結でもされようもなら中国にとっては大変なことになる。
アメリカは世界の中心であり続けたいから、経済でも、軍事でも、外交でも、これまでやりたい放題やってきたし、それは今後も変わらないだろう。
1980年代〜90年代頃の日本がアメリカの経済を脅かして制裁の標的になったように中国もそうなりつつある。
日本はアメリカに言われるがまま譲歩して経済が衰退したが、中国は同じ轍は踏まないだろうと思う。
ドル支配からの脱却を目指しているのだろうが現状はそんなに甘くない。
FRBの理事の発言にあった通りステーブルコインの時価