「昆虫食」世界は注目、日本は拒否反応も　「漠然とした不安」漂うなかビジネスとしての可能性は

世界的に注目を集める「昆虫食」が食料不足の解決策となっているが、日本では食用コオロギを養殖する企業が倒産し、高校でのコオロギパウダーの試食が拒否反応を引き起こした。

食用昆虫科学研究会は、大規模な昆虫食ビジネスは国内では時期尚早と指摘しており、タイでは小規模から始められるコオロギ養殖が成功しているという。

昆虫食に対する否定的な感情が強まっており、偏見や誤情報も広がっていたが、嗜好品や飼料としての昆虫利用も視野に入れる必要があるとしている。

昆虫食の歴史や文化的背景も知ることで、おいしく感じることも可能と指摘されている。

（要約）

（まとめ） 日本国内では昆虫食文化が一部地域で根付いてきた歴史があり、イナゴや蜂の子などは昔から食べられてきました。

しかし、現在の飽食の時代において、コオロギなど昆虫を食品として推進する動きには、抵抗や拒否反応が多く見られます。

昆虫食をビジネスとして成り立たせるためには、価格や消費者のニーズ、食文化の尊重などを考慮する必要があり、無理やり推進するよりも自然な流れで受け入れられるような環境整備が必要とされています。

一方で、将来的な食糧危機に備え、昆虫食の研究や開発は進めるべきだという意見もあります。

食べたい人が食べればいい、食べたくない人が食べなければいいという立場も見られ、自由な選択とリスペクトが重要視されています。

SDGsの観点からも、環境負荷や食糧問題に対処するための新たな選択肢として昆虫食を考えるのは適切だという意見がありました。