「何十年前？」職員室のDX化が進まない「なぜ」　生徒にとっても貴重な日々が奪われていないか

教員の業務を効率化するためにデジタル機器を活用することは重要であるが、現実には全ての学校で進んでいるわけではない。

例えば、アンケートや書類作成などの作業が手書きや手作業で行われており、デジタル化の機会が逃されている状況がある。

さらに、ICT技術を避ける風潮や安全保障の問題、個人情報の扱いなどの理由も影響している。

一方で、一部の学校ではICT導入による効率化が進んでおり、例えばAIを使った写真管理システムやオンラインアンケートシステムが導入され、業務効率が向上している事例もある。

妹尾昌俊氏は、リスクを恐れずにデジタル化を進め、問題が起きた時に対処する姿勢が重要であると指摘している。

（要約）

（まとめ） 教員や元教員の意見をまとめると、学校におけるデジタル化やDX化に対する取り組みには、以下のような傾向や論調が見られます。

- 一部の教員からは、デジタル化は進んでおり、指導要録や連絡事項は電子化が進んでいるという声が挙がっています。

ただし、デジタル化が進んだからといって、業務削減までが実現されているわけではなく、新たな課題や業務増加を招いているとの指摘もあります。

- 一方で、古い習慣やシステムに固執し、変化を進める意欲に欠けている管理職や年配の教員がいることが、デジタル化の遅れや導入の難しさの原因とされています。

- 業務の中には、デジタル化のメリットを活かせる部分と、なかなかデジタル化が進まない部分が混在しており、効率化が難しいとの指摘もみられます。

- 予算や人員配置の問題、自治体の影響、年齢層など、様々な要因がデジタル化の進展に影響を与えているとの声もあります。

- 現場の声がなかなか上層部に届かず、効果的な変革が阻害されているとの指摘もあります。

今後の教育現場でのデジタル化やDX化においては、従来の習慣やシステムにとらわれず、現場の声を取り入れた、効果的かつ効率的な取り組みが求められていることが伺えます。