記事(要約)
シャープは、堺ディスプレイプロダクト(SDP=堺工場)で生産していたテレビ向けの液晶パネル生産を停止し、国内でのテレビ向け液晶パネルの生産が消滅する。
主要原因は、2000億円を超える赤字を出したため。
液晶テレビの成功に油断し、液晶一本足打法による過度の集中、予測的自信過剰といった問題があり、新規事業の育成に十分注意が払われていなかった。
元社長の町田氏は液晶事業を過信しすぎていた可能性があり、企業文化による先輩尊重、蓄積重視も影響していた。
台湾の鴻海精密工業(フォックスコングループ)がシャープを買収し、再建支援を行っている。
(要約)
コメント(まとめ)
シャープの液晶テレビ事業に関するコメントをまとめると、以下のような傾向や論調がみられます。
- 液晶テレビの市場は価格競争が激化しており、高性能な液晶パネルを持っていてもブランド力や価格競争力がないと勝てないという意見が多数見られる。
- シャープは自社の技術に過信しすぎており、競争に負ける傾向があるという指摘がある。
- 不良債権的な不祥事や技術流出、製造プロセスの適切な管理など、経営上の問題も指摘されている。
- 民主党の家電エコポイント政策や地デジ化による需要の一時的な増加が、後に市場を縮小させる結果となった可能性が指摘されている。
- シャープの過去の成功例や優れた製品に対する評価もあり、根強いシャープファンや支持層も一部存在している。
(まとめ)