記事(要約)
日野プロフィアを含む大型トラックのハイブリッドモデルが登場してから6年が経過しているが、他のトラックメーカーからはまだハイブリッド車両が登場していない。
ハイブリッド車は複雑な構造のため、修理やメンテナンスの費用が高額で、トラック業者にとって導入が難しいという理由がある。
また、高電圧を扱う必要があるため、整備士には電気関連の資格も要求される。
EVへのシフトも検討されているが、大型トラックのEV化は技術的課題やバッテリー容量の問題などがあり、ハイブリッド車が過渡的な選択として見られている。
EV市場が成長している中で、トラック業界でもEVへの移行は進んでいない状況である。
(要約)
コメント(まとめ)
- プロフィアのハイブリッドは既存車の改造モデルでバッテリー容量は11kWhで追加重量が約300kg、冷凍機を駆動できるとされ、冷凍機を作動させるための別エンジンや燃料が不要であるため、メンテナンスコストや燃費が削減されているとの評価がある。
- 日野はHV車にナンバーを付けて公道を走らせたメーカーであり、プロフィアーハイブリッドは冷凍機をハイブリッドシステムで作動させることで燃費が改善し、冷凍性能がサブエンジン式以上であるとされている。
- トラックのEV化には航続距離や補機の問題、充電時間、水素製造の課題などがあり、バイオ燃料が最も近道とみられており、現在の燃費改善や車重増加による積載減、整備費用の増加などが普及を阻んでいるとの意見がある。
- ハイブリッド化による車体重量増や複雑化、整備費用の増加などにより、大型トラックにおいてはメリットが見いだしにくく、燃費改善も限定的であるとの指摘や不安要素が多いとの述べる意見がある。
- ハイブリッド車導入においては、積載量の減少や車両価格の上昇、メンテナンスの難しさ、そもそも燃費改善の限界などから、商用車やトラックにおいては普及しづらい現状があり、安全や疲労軽減などの他の技術や装備に注力すべきではないかとの意見もある。
- HV車の普及にあたって整備士への講習や環境整備の必要性が指摘されているが、これらの要因がハイブリッド車の普及を遠のけている可能性や、車重増や燃費改善の限界などが普及の障害となっているとの指摘も見られた。
(まとめ)