記事(要約)
三橋順子さんは、性社会文化史研究者で、LGBTの言葉の歴史を解説しています。
"LGBT"は2010年代半ばからよく聞かれるようになった新しい言葉で、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)を表す頭文字から成り立っています。
LGBTというカテゴリーは、それぞれのコミュニティが連帯して政治的な活動をする際に使用されるが、一方で異なるコミュニティ間で連帯がなされない場合、LGBTとは言えないと指摘している。
日本のマスメディアでは誤った言葉の使い方が見られ、本来の意味を理解していないと批判している。
三橋さんは、文化において外来語が受け入れられる際、意味が微妙に変化することがあり、LGBTという言葉もその一例だと述べている。
彼女の研究によると、LGBTという言葉は欧米のGay&Lesbian活動家が使用していた用語で、後にバイセクシュアルとトランスジェンダーを含むようになり、2006年のモントリオール宣言を機に国際的に広まった。
日本国内では2004年に新聞に現れ、2015年以降、LGBTに対する注目が増し、大きなブームになった。
ただし、初めてその言葉を知ったのは2003年であり、2007年に書籍名に使用された例もある。
(要約)
コメント(まとめ)
LGBTに関するコメントをまとめると、以下のような傾向や論調があります:
- LGBTという総称自体に対してややこしいという指摘があり、属性ごとに区別して考えるべきだとする意見が多く見受けられる。
- LGBT運動には活動家の都合や利権を狙う輩がいるといった批判が見られる一方で、同性愛や性同一性障害は病気として捉えるべきであり、普通の性的嗜好と異なるため、公に主張する必要はないとする意見もみられる。
- T(トランスジェンダー)の主張がLGB(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル)とは異なるため、一括りにするのは適切でないとの指摘がある。
- 活動家が隠れ蓑にして運動を行っていることや、一括りにされることへの疑問が存在する。
- LGBやTなどの属性に対して、正確な定義や説明が欠如していることや、混乱を招いているとの指摘が見られる。
- 性的少数者の権利への支援はT(トランスジェンダー)に限るべきであり、その他の属性に対する関心は持つべきでないとの意見がある。
(まとめ)