記事(要約)
伊藤忠商事がセブン&アイ・ホールディングスのMBO(自社株買収)に対する出資を断念したことが明らかになった。
MBOは総額8~9兆円の資金が必要とされ、セブンの非公開化を目指すものだったが、既存事業との相乗効果が見込めないことなどから伊藤忠は参画を断念した。
(要約)
コメント(まとめ)
1兆円規模の出資検討をしていた伊藤忠商事がセブン&アイのMBO計画を断念することが明らかになり、これについて投資銀行業務に詳しい人間の間では、MBOで対抗するのは悪手との認識が一般的です。
セブンには外資の買収が困難な状況が続いており、ファミリーマートを既に保有する伊藤忠がセブンを買収するメリットが見いだせなかったとされています。
また、セブンの経営陣や創業家による経営陣の凋落や経営危機に対しても言及され、再び十分な成長戦略を構築できるマネジメントチームの必要性が強調されています。
さらに、セブンのイメージの悪化や現経営陣の責任についての指摘、他の大手コンビニチェーンであるファミリーマートやローソンを考慮して安定したコンビニエンスストアであるべきという意見も多く見られます。
政府関係者や金融機関の出資に関する意見、さらには将来的な展望や外資に買収された際の懸念など多岐にわたる見解が寄せられている(まとめ)。