「氷河期世代だけかわいそう」は本当か…「大卒でもみんな正社員になれなかった」を覆す"意外なデータ"

1990年代半ばから2000年代初頭の「就職氷河期」と呼ばれる時期に大学を卒業した世代は、主に正社員としての雇用が得られず、非正規雇用を選ばざるを得なかった人たちです。

雇用ジャーナリストの海老原嗣生は、メディアによって取り上げられる「氷河期世代」の悲惨な事例が、世代全体の印象を形成し、無駄な政府の予算投入を招いていると指摘しています。

実際のデータでは、卒業時点での無業・フリーターは確かに多いものの、全体の新卒者の中で正社員として就職できた人の割合は非常に高く、純粋な「氷河期世代」の姿として想定されるものとは異なることが示されています（要約）。

この討論は、特に氷河期世代（主に1990年代後半から2000年代初頭にかけて大学を卒業した世代）が直面した就職の困難さや社会的背景についての意見交換です。

参加者は、自身の経験や他者の状況を踏まえ、さまざまな視点から意見を述べています。

1. **世代ごとの就職難**: 多くのコメントは、氷河期世代が他の世代と比べて就職が大変だったことを訴えており、特に厳しい競争や経済状況を背景にしていると指摘しています。

しかし、一部では、この世代の困難さを単独で強調することに対して異議を唱える声もあります。

2. **雇用環境の悪化**: 当時は新卒一括採用の文化が強く、数多くの学生が就職活動を行ったが、企業の採用枠が減少したため、就職できない人が多かったという意見が多いです。

企業の採用方針や労働環境のブラックさも強調されています。

3. **個人の努力 vs 社会構造**: 参加者の中には、個人の努力が報われるかどうかが重要であると考える人もいれば、社会の制度や構造的な問題が大きな障害であったとする意見もあり、論点が分かれています。

4. **女性差別の経験**: 特に女性からは、当時の就職活動における性差別や職場環境についての個別の事例が挙げられ、現在の状況との違いについて議論されています。

5. **将来への懸念**: 今後の若者たちの苦境を懸念する声も多く、氷河期世代が経験した苦しみが、次世代にも影響を及ぼすのではないかという見通しも示されています。

まとめとして、氷河期世代が抱える雇用問題や社会的・経済的背景は、個人の努力だけでなく制度的な問題が絡んでいるという点が強調されています。

この世代の苦難は他の世代との比較の中で浮き彫りにされ、その中でもそれぞれの経験の違いや視点が対立する形で表現されています（まとめ）。