西九州新幹線のFGT導入を国が断念した経緯、佐賀県知事が国側と認識に食い違いとの見解…「検証していく」

佐賀県の山口知事は、西九州新幹線・武雄温泉駅からの「未整備区間」に関連し、国が導入を断念したフリーゲージトレイン（FGT）について国と認識の違いがあると指摘しました。

政府は2012年にFGT導入を前提とした工事を認可しましたが、安全性の問題から18年に導入を断念し、19年にはフル規格の整備に方針を転換しました。

山口知事は国土交通省の次官との面会でFGT開発の不確実性についての認識を示し、それが事前に県と共有されていなかった場合の問題を指摘しました。

「我々も検証していく」とも述べています。

（要約）

この議論は、佐賀県と国、JR九州との間で進められている西九州新幹線の建設計画に関するものです。

以下に主なポイントをまとめます。

1. **計画変更の歴史**: 元々、武雄温泉と長崎を結ぶためにスーパー特急方式で在来線を利用することが計画されていたが、途中でフリーゲージトレイン（FGT）方式に変更され、さらにフル規格の新幹線方式に切り替えられたことにより佐賀県が強い不満を抱いている。

2. **佐賀県の立場**: 佐賀県は、在来線運行に問題がないと主張しており、後にフル規格に変更されることに強く反対している。

佐賀県民の税金負担が巨額になるにもかかわらず、地域へのメリットがほとんどないと感じている。

3. **国とJR九州の責任**: 意見の中で、国やJR九州が一方的に計画を変更し、佐賀県に不利な形で進めていることが批判されている。

FGTの導入が出来なかったことが問題とされ、国側の責任が指摘される。

4. **意見の二極化**: 一部では、ミニ新幹線方式を受け入れる柔軟な解決策を提案する声もあるが、全体としては修正が難しいとする意見が多い。

佐賀県の知事が反対を続ける限り、新たな提案も難しいという見解が支配的である。

5. **技術的課題と実行可能性**: フリーゲージトレインを用いること自体が技術的に困難であり、過去の計画が立てられた際にはその実現性が十分に考慮されていなかったという声も存在する。

6. **経済的視点**: 地元にとって新幹線の経済的利点が少ない中で、税金を投入することは疑問視されている。

佐賀県民の負担に対する不安が増している。

この議論は、地域の鉄道インフラ整備に関する重要な問題であり、住民の意見が多様であるため、解決策を見出すのは容易ではない。

結論として、佐賀県の立場が国やJR九州と対立し続ける中で、なかなか進展が見られない状況が続いているという点が強調される。

（まとめ）