ガソリン車を全廃→「販売台数97%減」の大誤算…英国車・ジャガーを壊滅させたEV一本化の末路
プレジデントオンライン 10/21(火) 18:16 配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ef454ea1811dff2a5f22462acde71e7d2cf9c6
記事(要約)
ジャガーは経営危機に直面しており、2025年4月には欧州での月間販売台数がわずか49台にとどまり、前年同期比で97.5%の減少を記録した。
この背景には、全てのガソリン車を廃止し、EV専業にシフトするという極端な経営戦略がある。
さらに、今年の8月にはサイバー攻撃を受け、生産が完全停止。
イギリス政府は部品供給業者を救済するために公的資金を投入する異例の措置を検討している。
ジャガーのCEOは、過去の成功と比較して、現在のブランドイメージが低下していることを認めており、車種の販売数も年々減少している。
特に、米国市場でも流通量は大幅に減少し、ブランドの魅力が失われた結果、高級車市場での存在感が薄まっている。
経営陣はEV化計画が成功すると信じているが、実際には市場の流れに逆行しており、特に高級車顧客はガソリンエンジンの魅力を求めているため、苦境が続く見通し。
このような状況は、ジャガーの将来に深刻な懸念をもたらしている。
(要約)
コメント(まとめ)
自動車業界におけるEV(電気自動車)へのシフトに対する意見は分かれています。
特にジャガーに関しては、急激なEV化が成功とは言えず、従来の内燃車両を廃止する決断が企業に深刻な影響を及ぼしているという意見が多く見られます。
トヨタの戦略を高く評価する声があり、ハイブリッドとEVの両方に重きを置いていることが、変革の過程での安定をもたらしているとの指摘もあります。
特に、ジャガーのような高級ブランドが市場の変動に対して十分な準備や対応をしていないことが問題視されています。
また、EVに対する期待と実際の性能には乖離が存在し、ユーザーの本音として「充電の問題」や「環境負荷」についての懸念が指摘されています。
全固体電池や水素燃料などの新技術が進展しない限り、内燃機関の魅力は失われず、逆に電気自動車が経済的・機能的に負担を強いる可能性があるとも語られています。
その他、ユーザーの趣向も多様化しており、かつての魅力を失ったブランドは市場での競争に苦しむことが予想されています。
特にジャガーは、デザインやブランディングにおいて過去のアイデンティティを捨ててしまったとの批判が寄せられており、近年の経営戦略の見直しが求められています。
(まとめ)自動車業界のEVシフトは急速に進行する一方で、特に伝統あるブランドでは戦略の失敗が見られる。
トヨタのような市場の変化を柔軟に捉えた企業が評価される中、急激な方向転換をしたジャガーはその後の影響で苦境に立たされている。
充電インフラの未整備や技術確立が十分でない現状も、消費者の不安を招いている。