BYDの軽参入で懸念、自工会軽委員長「価格競争はするべきではない」

鈴木俊宏委員長（スズキ社長）は、中国の比亜迪（BYD）が軽自動車市場に参入予定であることについて、競争を歓迎しつつも価格競争過剰への懸念を示しました。

BYDは2026年後半に軽乗用EVを日本市場に投入する計画で、「ジャパンモビリティショー2025」にプロトタイプを出品予定です。

鈴木委員長は日本の軽自動車規格の選定を喜びつつ、過剰な競争が業界に否定的影響を及ぼすことを懸念しています。

また、高市早苗内閣に対して、日本の経済成長戦略を描くことを期待し、ガソリン税に関する議論の重要性にも言及しました。

（要約）

現在の軽自動車市場におけるBYDの参入に関して、さまざまな意見が交わされています。

一方では、BYDの低価格のEVモデルが日本市場で消費者の選択肢を広げる可能性が評価されている一方で、安全性やアフターサービスに対する懸念も根強いです。

特に、修理体制や品質の保証については多くの指摘があります。

また、価格競争の必要性についても議論があり、「価格競争はすべきではない」という意見と、「競争によって品質が向上する」という見解が対立しています。

日本のメーカーに対して市場での競争意識を持たせる一方で、消費者には安価で性能の良い選択肢が求められています。

ただし、中国製品に対する警戒感や課題も指摘されており、補助金政策の見直しや、品質問題が市場に与える影響についても懸念されています。

特に、充電インフラの整備状況や安全性、メンテナンスの可用性が消費者の購入決定に影響を及ぼす要因として挙げられています。

全体として、日本市場における外国メーカーの参入は脅威であると同時に、国内メーカーに対する競争の活性化を促す重要な要素と見られています。

ただし、価格と品質のバランスをどう取るかが今後の課題となるでしょう。

（まとめ）