商談4千件も希望はゼロ　国内不調の中古EV、輸出増は「経済損失」

国内での中古電気自動車（EV）の人気が低調である一方、その流出先は海外市場に向かっている。

中古EVが魅力を欠く理由の一つとして、販売店が必要な整備設備を持っていないことや、消費者の不安（特にバッテリーの状態）が挙げられる。

中古EVの購入希望者は少なく、消費者の7割近くが不安を抱いていることが調査で明らかになった。

その一方で、2024年には約2万台の中古EVが日本から輸出され、輸出数は2017年から5倍に増加している。

この現象は国内経済への損失とも関連し、資源の流出が懸念される。

（要約）

EVの普及について、さまざまな意見が交わされていますが、特に中古EVに関する課題が浮き彫りになっています。

主な論点は以下の通りです。

1. **経済的論点**: 多くのコメントでは、EVの海外流出がレアメタルの流出に繋がるとの懸念に対し、そもそも日本では初めから海外から輸入しているため、経済的負担はユーザーや販売業者には関係が薄いと指摘されています。

また、中古EVのリサイクルよりも海外に売って利益を得る方が合理的という意見もあり、リサイクルが経済損失につながる可能性が示唆されています。

2. **バッテリーの劣化**: EVのバッテリーの劣化が中古市場に与える影響が重要な焦点です。

多くのコメントが、バッテリー性能や交換費用に対する不安を表明しています。

特に初代リーフの劣化問題が影響し、中古EVの信頼性に疑念が持たれていることが指摘されています。

3. **インフラの不足**: EVの充電インフラが整備されていないことが普及の障害とされています。

特に、住宅環境によっては充電が難しいケースが多く、自宅充電設備がないと購入時の選択肢からも外れてしまいます。

これにより、利便性の面でガソリン車に劣ると感じるユーザーが多いです。

4. **中古EV市場の低迷**: 中古EVが不人気な理由として、バッテリーの不安や充電の不便さが挙げられています。

新車の購入時には補助金があるものの、中古車はそのような恩恵がないため、利益が見込めず販売業者も扱いに困っています。

また、過去の悪評が影響し、中古市場での需要が低下しているという意見もあります。

5. **環境問題**: EVが環境に優しいかどうかについても意見が分かれています。

環境への配慮が強調される一方で、バッテリー製造時に発生するCO2などに対する懸念が寄せられています。

（まとめ）現在のEV市場は経済的合理性とインフラの充実、バッテリー性能の信頼性が欠けていることから、中古EVの普及が進まない状況が指摘されており、それぞれの課題を解決する必要があります。

また、社会全体のEVに対する理解や期待に応じた政策の整備が求められています。