日本の経常収支「大幅な黒字」でも…かつてのように「ドル安円高になるとは限らない」納得の事情【経済評論家が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) 11/8(土) 9:00 配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0104c6bdb52cd9a7d1c27820d0351bfcc7ec372
記事(要約)
「経常収支」は日本の経済指標の一つで、重要な役割を果たしています。
基本的には、日本が外国と行った取引の結果を表し、黒字は国の財産が増えることを示しています。
しかし、最近の経常収支の黒字は、伝統的な意味とは異なる動きがあるため、注意が必要です。
黒字の主な要因は利子や配当などの第一次所得収支であり、貿易収支はほぼゼロに近づいています。
また、外国からの資金流入がドル安円高を必ずしも引き起こすわけではなく、状況に応じた柔軟な判断が求められます。
このように、経常収支の黒字は必ずしも肯定的な状況を表すものではないという理解が重要です。
(要約)
コメント(まとめ)
全体的な意見の流れとしては、日本の投資行動が国内から海外へシフトし、その結果として円安が進行していることに対する懸念と論点が浮かび上がっています。
NISAやiDeCoといった制度の普及が個人投資家の意識を変え、海外の資産への投資が魅力的とされている一方で、円資産から外貨資産への変更が円安を促進しています。
経済セクターでは、円安が輸出関連産業にとっては一時的に好影響を与えるとしても、全体的にはデジタルサービスなどのコストが増加し、国内需要が減少する中での円安は不安材料だと認識されています。
また、経常収支の黒字があっても、それが国民全体の富を証明するものではなく、投資家や企業の利益が行き渡っていないという懸念も示されています。
円安を止めるためには企業の還元政策やインフレ対策、または海外投資のルール見直しが必要とされ、円安が進む今、個人から企業までの幅広い国民に影響があり、居住地としての日本の魅力が低下しているという現実が指摘されています。
(まとめ) 以上から、円安は日本の国内投資の魅力低下と海外投資の増加が相互作用して進行しており、それに対する対策として経済政策や国内需要の強化が求められている様子が伺えます。