トップ女流棋士・福間女流六冠が記者会見「将棋界で産休育休の議論が活発化することを望む」 当時は「第二子は無理…絶望的な気持ちになった」
MBSニュース 12/10(水) 10:41 配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/82b10c3848d6cad27758b107c5989907be394961
記事(要約)
福間香奈女流六冠が10日午前、記者会見を開きました。
彼女は通算67のタイトルを持つトップ女流棋士で、現在8タイトルのうち6つを保持しています。
福間さんは長男を出産したばかりで、将棋と子育てを両立させる意向がありますが、妊娠中の対局に関する日本将棋連盟の規定に不安を感じ、要望書を提出しました。
昨年の妊娠時には体調不良が影響し、苦しい思いをしたと振り返り、「妊娠・出産に関する要望が多く受け入れられなかった」ことに絶望感を抱いたと話しました。
また、将来の女流棋士たちが複数タイトルを獲得するために、将棋界での産休・育休についての議論の活発化を希望すると述べました。
福間さんは、妊娠への配慮をいかにして将棋界に定着させるかを模索しつつ、連盟に感謝の意を表明し、将棋界の盛り上がりに尽力したいと考えています。
(要約)
コメント(まとめ)
将棋界における妊娠・出産と競技とのバランスを巡る議論が展開されており、様々な意見が交わされています。
主要なポイントを以下にまとめます。
1. **妊娠・出産を巡る現行ルールの厳しさ**:福間女流棋士のようなトップ棋士が妊娠すると、試合への参加ができない時点でタイトルの失効が避けられないという意見が多く見受けられます。
このため、妊娠・出産を理由に試合の日程を変更することは通常の規範に反するとされ、多くの競技と同様に厳しいルールが適用されることが求められています。
2. **公平性の確保**:妊娠による休みが他の棋士に不公平をもたらさないように配慮する必要があるとの意見が多数を占めています。
特に対戦相手やスポンサー、全体のスケジュールに影響を与えることから、公平な競技環境を維持することが重要視されています。
3. **制度の見直しと工夫**:一方で、妊娠や育児を支援するような制度が必要との意見もあり、例えば復帰後にスーパーシードとしての扱いや暫定王者を設け、特別な配慮を行う可能性についても議論されています。
これにより、妊娠・出産を経ても競技に復帰しやすい環境を整えられることが望まれています。
4. **社会的な変化の求め**:社会全体の価値観が変化している中で、将棋界もその流れに沿って制度を見直すべきだとの意見もあります。
妊娠・出産は社会的に尊重されるべき事象であり、将棋界もそれに適応する意識が必要だとされます。
5. **個人の選択と責任**:妊娠のタイミングを自身で決め、棋士としてのキャリアとのバランスをどう取るかは個々の選択であり、家族との話し合いも必要だとの指摘もあります。
総じて、妊娠・出産に対する配慮が必要とされる一方で、公平性や競技のルールを維持することが難しい調整点となっていることが浮き彫りになっています。
このため、将棋界の制度改革や柔軟な対応が期待されています。
(まとめ)