全国銀行データ通信システム（全銀システム）での障害についての情報を以下にまとめます。

10日朝、全国銀行データ通信システムで障害が発生し、少なくとも140万件の振り込みに影響が出ました。約40万件の振り込み処理が10日夜か11日に延期される見込みであり、11日に正常化するかどうかは不明です。

この障害は、全銀システムの稼働以来初めてのもので、全国銀行資金決済ネットワーク（全銀ネット）が運営しています。この障害により、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫など、11の金融機関で他の金融機関宛ての振り込みや着金ができなくなりました。一部の取引はバックアップの仕組みを使用して処理されましたが、一部で決済処理が遅延したと報告されています。

この障害は、10日午前8時半頃に通常のシステムが正常に稼働しなくなったことから発生し、三連休中にシステム改修を行った14の金融機関のうち11機関で発生しました。詳細な原因については調査中です。

同じく10日に、ゆうちょ銀行でも別の障害が発生し、一部のインターネットサービスが利用できなくなったとの報告がありました。