( 124331 ) 2023/12/31 21:22:55 0 00 西村康稔前経産相
政府・自民党を今なお大きく揺るがし続ける派閥の政治資金パーティー問題。派閥パーティーのチケットを捌いた議員に対し、ノルマ超過分を裏金としてキックバックしていたとして、東京地検特捜部から厳しく捜査を受けているのが清和政策研究会(以下、清和会)、いわゆる安倍派だ。
【写真】まさか、このタイミングで……ビルの会議室から姿を現した「西村康稔」前経産相が記者の直撃に動揺する姿
その清和会を取り仕切る5人衆の一人であり、一連の問題の責任を取る格好で経産相を辞任したのが西村康稔衆院議員(61)。目下、西村氏には別の疑惑も取り沙汰されている。それが「架空パーティー」問題だ。
政治部デスクが解説する。
「西村氏はスポンサー企業に1枚2万円のパーティー券を複数枚まとめて一括購入してもらっているにもかかわらず、実際にはホテルの会議室などで小規模の会合を開催。参加者として10人足らずの経産省職員を“サクラ”として動員して、パーティーが実施されているかのように見せかけていた疑惑があります」
自民党関係者が言う。
「総理を目指す西村氏は“とにかく金が必要だ”と、頻繁にこうした会を開いているそうです」
ところが、
「12月8日に行われた“架空パーティー”の模様を『週刊文春』が報じると、ネットを中心に大炎上。“キックバックに続いてパワーワードきた”“(パー券疑惑が騒がれている)この最中にやる?”などと、西村氏に対する批判の声が多数上がりました」(社会部デスク)
無論、架空パーティーが事実だとすれば、政治資金規正法上問題になる可能性もある。ところが当のご本人はネットでの批判も法的な問題の指摘も、どこ吹く風だったようで……。12月21日(木)の12時から、永田町にほど近いビルの会議室でまたしても“架空パーティー”を執り行うという情報がもたらされたのである。
記者が半信半疑のまま、会場となるビルに急行したのは当日の12時30分を過ぎた頃。会場となっているビルの会議室の前には受付こそあるものの、西村氏のパーティーとわかる看板等はなかった。“流石にこのタイミングで開催はないだろう”と諦め、記者が踵を返そうとしたその時だった。閉じられた会議室の扉が開き、現れたのは西村康稔衆院議員、その人――。
以下、記者と西村氏の一問一答である。
――今回のパーティーは、報じられている架空パーティーでしょうか。
西村前経産相(以下西村氏) …。
――派閥パーティーのパー券問題の捜査中に個人のパーティーを開いたことについて、見解を。
西村氏 …。
――キックバック問題について一言だけでも。
西村氏 …。
無言のまま車に乗り込み、会場を後にしたのだった――。
同日、事務所に質問書を送るも、期限までに回答は返って来なかった。
デイリー新潮編集部
新潮社
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