( 124454 )  2024/01/01 11:58:35  
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All Nippon NewsNetwork(ANN) 

 

JR東日本は来年3月のダイヤ改正で京葉線の通勤快速などを廃止し、朝と夕方のラッシュ時はすべて各駅停車にすると発表しました。突然の決定に千葉県や千葉市の反発に加え、遠くの自治体からも怒りの声が上がっています。 

 

■蘇我駅利用者「増加する停車駅」に懸念も 

 

千葉市 神谷俊一市長 

「納得できる説明はありませんので、私は納得できませんでした」 

 

 東京駅から千葉市の蘇我駅まで43キロを結ぶ京葉線。JR東日本が発表した通勤快速とラッシュ時の快速を廃止するというダイヤ改正が、波紋を広げ続けています。 

  

 28日、JR側は千葉市役所に出向き、市長らに説明し理解を求めました。 

 

JR東日本 土澤壇千葉支社長 

「私どもの改正の目的とか狙いは3点あって。混雑の平準化、各駅停車しか止まらない駅の利便性向上、各駅停車の所要時間を短くする。この3点があると改めて説明した」 

  

 しかし、市長の怒りは収まりません。 

 

神谷市長 

「混雑の平準化も課題だとは思うが、それによって失われる市民生活、経済活動への影響。幕張新都心、蘇我副都心をはじめとする都市基盤、将来の発展の基盤が大きく損なわれる失われることへの説明、考え方については十分な説明を頂けなくて。私としては非常に不満、納得できないそんな内容でございます」 

  

 通勤快速が各駅停車になると、止まる駅が14駅も増える蘇我駅の利用者は懸念を示しています。 

 

蘇我駅の利用者 

「通勤快速けっこう便利なので、むしろちょっと増やしてほしかった」 

「混雑の偏りがあって、それを是正するためだったらしいですけど、それだったら快速を増やせばいいと思う」 

「朝6時くらいに起きて、出掛ける準備とかしている。東京に着く時間が遅くなると、色々とその後の予定が狂って、面倒くさい」 

 

■通勤快速の廃止が撤回される可能性は? 

  

 また、千葉市以外の自治体からも厳しい声が上がっています。 

 

一宮町 馬淵昌也町長 

「沿線住民は通勤時間帯の速達性を前提として生活設計をしている。何の前触れもなくいきなり速達性を奪うのは、公共交通機関としての自覚をかなぐり捨てた暴挙といわざるを得ない」 

  

 なぜ、京葉線が走っていない自治体から不満があがるのでしょうか。実は京葉線の通勤快速の一部は、蘇我から先、外房線の勝浦まで直通運転を行っていて、一宮町にある上総一ノ宮駅も通っています。 

 

 一宮町は、東京オリンピックのサーフィン会場に選ばれたことをきっかけに、海辺で生活したい人などの移住が増えました。 

  

 町のホームページには「通勤快速列車を利用すると、上総一ノ宮駅から東京駅へは約80分で到着します。上総一ノ宮駅は通勤快速の始発駅なので、座って通勤することも可能です」と記載されています。 

  

 通勤快速が廃止されると、東京駅までおよそ20分余計に時間が掛かるため、町は「移住者の増加にも影響がでるのでは」と懸念しているのです。 

 

 とはいえ、3月のダイヤ改正はすでに発表されています。通勤快速の廃止が撤回されることはあるのでしょうか。 

 

土澤支社長 

「ダイヤ改正自体は予定通り進めるという方向で、なんとかご理解をいただきたいと思っておりますけども。今回、厳しいご指導もいただきましたので、何ができるかこれから考えてまいりたい」 

 

(「グッド!モーニング」2023年12月29日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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