( 124683 ) 2024/01/02 02:54:44 0 00 千葉市の神谷俊一市長との面会後に取材に応じるJR東日本千葉支社の土沢壇支社長=28日、千葉市役所(松崎翼撮影)
JR京葉線の快速を縮小する来年3月16日のダイヤ改正問題で、JR東日本千葉支社の土沢壇支社長が28日、千葉市の神谷俊一市長に直接、ダイヤ改正の狙いなどを約1時間にわたり説明した。面会後、土沢支社長が記者団の取材に応じた。やり取りの全文は以下の通り。
【写真】来春にダイヤが改正されるJR京葉線
--神谷市長はダイヤ改正の再考を求めた。JR側の対応は
「改正の目的は3点ある。混雑の平準化、各駅停車しかとまらない駅の利便性向上、各駅停車の所要時間の短縮について改めて説明した。厳しい指摘を受けた。『千葉市経済圏について何も考えていない』という所感も受けた。ダイヤ改正実施に『なんとかご理解を』ということでうかがったが、ご指摘を踏まえ、何かできることがあるのか、ないのかを検討したい。これから考えてできることがあれば速やかに説明したい」
--ダイヤ改正の撤回、再考を含めての検討か
「ダイヤ改正自体は、さきほど申し上げた狙いがあって準備している。予定通り進める方向で理解をいただきたいが、今回、厳しい指摘もあるので何ができるかをこれから考えたい」
--ダイヤ改正の撤回の可能性は
「ダイヤ改正は基本的には私どもの考え方をお客さまや千葉市など沿線自治体に引き続き説明し、理解をいただきたいが、千葉市からの指摘を踏まえ、何かできることはないか検討したい」
--検討する期限は
「いま、この時点でいつごろお返しできるかは申し上げようがない。できるだけ早く返すことができるよう検討したい」
--「これから何ができるかを考える」のは、「根幹のダイヤ改正については変えないが、利便性が失われる乗客に対して何らかの措置ができないかを考える」という意味か。ダイヤ改正見直しも含めて検討するのか
「何をすべきかというのをこれから検討していきたい。引き続きダイヤ改正に理解をいただけるよう努めたいが、千葉市から厳しい指摘を受けたので何ができるかを並行して考えたい」
--熊谷俊人知事にも説明に訪れるか
「県にもうかがい、説明しに行きたいとの意向を伝えている。現在、調整している」
--ダイヤ改正を「暴挙」と批判した馬淵昌也一宮町長ら他の沿線自治体に説明に行くことは
「一宮町長の厳しい指摘はうかがっている。どのような形で説明できるかはこれから調整を図る」
--通勤快速の廃止で、蘇我から東京まで最大19分増える。これが沿線の価値を高めることになるのか
「朝、2本だけ設定している通勤快速をご利用のお客さまには到達時間が長くなってしまい、申し訳ない。一方、各駅停車だけが止まる駅の利便性を高め、所要時間を短くすることで平均的に価値の向上を考えた結果、ダイヤ改正に至っている」
--千葉市長はダイヤ改正の反対理由として市民生活への影響などを挙げている
「京葉線全体の沿線価値の向上を考えに入れながらダイヤ改正を実施したいと考えたが、市長の意向を踏まえ、私どもの考えが至らなかったという点は真摯(しんし)に受け止めたい。何かできることはないかを真摯に検討したい」
--再来年のダイヤ改正で通勤快速の復活など妥協案を検討するのか
「妥協案と申しますか、ダイヤ改正自体は総論でいえば、お客さまの利用状況、お客さまの声、沿線自治体の意向を聞きながら今後どうするかを1年ぐらいのインターバルでダイヤ改正を進めてきた。今後も沿線自治体やお客さまの意向をうかがいながら考えたい」
--現実的にダイヤ改正をJRが撤回、再考するのは可能か
「時間が大変短いので難しい」
--ダイヤ改正実施と何かできることを考えるのは別々なのか
「何ができるか、あらゆる選択肢を排除せずに検討したいが、現実論として3月のダイヤ改正まで時間がない」
--ダイヤ改正を巡る「爆破予告」への受け止めは
「犯罪行為に当たるのではないか。もちろん助長されてはならない。二度と起こらないことを願う」
--今回のダイヤ改正もお客さまの利用状況、お客さまの声、沿線自治体の意向を聞いた上での改正なのか
「もちろん、インターネットや電話などで寄せられている意見や意向を材料の1つとして進めている」
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