( 124859 )  2024/01/02 22:20:54  
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写真:LIMO [リーモ] 

 

「老後2000万円問題」をきっかけに、老後生活への不安が高まっています。加えて、近年はインフレが加速しており、家計の負担も大きくなっているのが実状です。 

 

【貯蓄や年金の一覧表】最新の統計で「厚生年金・国民年金」の平均月額を確認。厚生年金の平均は男性16万3875円、女性10万4878円に 

 

今回は、65歳以上・無職夫婦世帯の平均的な家計支出や、平均貯蓄額などを見ていきます。 

 

2023年12月25日には最新の年金統計が公表されました。 

 

こちらをもとに老後生活のイメージをつかみ、自分にできることから老後対策を始めていきましょう。 

 

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。 

 

総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、「二人以上の世帯のうち65歳以上の無職世帯」の家計収支は以下のようになっています。 

 

●【世帯主が65~69歳の無職世帯】 

 ・実収入:27万7757円 

 ・うち社会保障給付:21万423円 

 ・非消費支出:4万637円 

 ・可処分所得:23万7121円 

 ・消費支出:28万10円 

 ・収支:ー4万2889円 

 

あくまでも平均値となりますが、世帯主が65~69歳の無職世帯では、毎月の収支が4万2889円の赤字です。 

 

年換算すると51万4668円が不足する計算であり、仮に老後生活が25年間あるとすれば、1300万円ほど不足する可能性があることになります。 

 

とはいえ、老後の家計収支は家庭によって大きく異なるので、「貯蓄が1300万円あれば安心」とは言い切れません。 

 

今後の物価状況などによっては、さらに大きな金額が必要になる可能性もあるでしょう。 

 

●公的年金の受給額は個人差が大きい 

老後の収入面だけで見ても、個人差は大きくなります。 

 

老後の主な収入源は公的年金となりますが、厚生年金は月1万円未満~30万円以上、国民年金は月1万円未満~7万円以上と、加入期間などによって受け取れる金額は大きく異なります。 

 

厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号) 受給権者の平均年金月額は14万3973円、国民年金は5万6316円とのことです。 

 

男女別の平均年金月額を見ると、以下のようになっています。 

 

【男性】 

 

 ・厚生年金:16万3875円 

 ・国民年金:5万8798円 

【女性】 

 

 ・厚生年金:10万4878円 

 ・国民年金:5万4426円 

※いずれも厚生年金の金額には国民年金部分が含まれる 

 

仮に、夫が厚生年金、妻が国民年金を受給する場合は、平均で21万円程度の収入となります。 

 

加入期間などによって受給額が異なるので、「ねんきんネット」等で自身の年金受給額(見込み)を確認しておくとよいでしょう。 

 

 

 
 

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