( 125080 ) 2024/01/04 13:48:37 0 00 日本交通の長谷川大地さん
都心にいれば、24時間、いつでもどこでも見かけるタクシー。それは年末年始も変わりません。タクシードライバーは、どんなお正月を過ごしているのでしょうか。23区を中心に車を走らせている28歳の乗務員に話を聞きました。(withnews編集部・金澤ひかり)
【画像】え!タクシーの助手席になぜ…
タクシードライバーというと、セカンドキャリアとして選ばれる職種というイメージもありますが、日本交通(東京都千代田区)では新卒の採用を強化しています。2012年からタクシー乗務員の新卒採用を始め、最も多かったのは2021年の338人。業界内の平均年齢58.3歳に対し、日本交通は10歳以上若い45.9歳です。
入社5年目となる日本交通のタクシー乗務員・長谷川大地さん(28)は、もともと車を運転することが好きだったといい、この業界に飛び込みました。「確かに『おじさんの業界』という印象はありましたが、日本交通は陣痛タクシーサービスなど新しい事業を展開していることもあり、抵抗はなかった」といいます。
千葉県内の大学を卒業後、日本交通に就職。江戸川区にある葛西営業所から都心に向けて車を流す日々です。
長谷川さんは、これまでに3回の年末年始乗務を経験しています。
長谷川さんは、年末年始は街中を走るタクシーの台数が3分の1くらいに減る感覚があるといい、「ライバルが少ない分稼げる」という考え方。年末年始の勤務にはポジティブに向き合っています。
特にお客さんを乗せるポイントとして狙うのは、年が明けてからの神社やお寺周辺。普段は渋谷や六本木などを走っていますが、お正月は初詣客が多い明治神宮や浅草寺のあたりに営業の中心を移します。「逆にいうと、ビジネス街や繁華街など、初詣の場所以外は閑散としています」
「当たり前のことかもしれませんが」としつつ、客層も普段とは異なるそうです。「スーツの人は極端に少なくなります。逆に増えるのはファミリー層。特にお子さん連れの場合は、初詣の人混みを回避しようと利用される方が多いです」
初詣客以外にも、デパート周辺にも初売りの荷物を抱えたお客さんたちがタクシーの乗車を待ちます。「荷物が多いので、電車を避けるのではないでしょうか」と長谷川さん。
お客さんを乗せたあとは、普段に比べて道路がすいているため、「効率的に走らせることができます」。
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