( 125359 ) 2024/01/05 02:56:41 0 00 Tetsuo Saito Photographer: Nicholas Takahashi/Bloomberg
(ブルームバーグ): 東京の羽田空港で2日に衝突した航空機2機の残骸を調査する国際チームは、両機が滑走路に進入した手順や経緯を調べ、事故原因の解明を目指す。
海上保安庁のターボプロップ機デ・ハビランド・カナダ(DHC)ダッシュ8のコックピットボイスレコーダー(CVR)は事故翌日に回収されたが、日本航空(JAL)が運航していたエアバスA350-900のブラックボックス、つまりCVRとフライトデータレコーダー(FDR)の2つはいずれも回収されていない。
エアバスは調査を支援するため専門家を日本に派遣し、チームは衝突後の火災でほぼ全焼した航空機の残骸の調査を開始した。
世界的にも極めて忙しい商業空港で、2機の航空機が同じ滑走路で衝突することになった原因を正確に突き止め、誰が責任を負うべきなのかを明らかにするようプレッシャーが高まっている。
航空管制官との会話から読み取れる最初の情報によると、海保の航空機は滑走路進入や離陸の許可を得ていなかったが、JAL516便は許可を受けて着陸していた。しかし、6人の海保乗組員のうちただ1人生還した機長は、滑走路への進入許可は出ていたと主張している。
エアバスは事故後、調査を支援するために専門家チームを派遣したと発表。このエアバス機がフランスで製造されたものであることから、仏航空事故調査局(BEA)のチームも国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)と共に調査に関わっている。
ブラックボックス(実際には明るいオレンジ色に塗られている)が墜落後しばらく発見されないままであることは珍しくない。エアバスA350は、海保機との衝突直後にはほぼ無傷だったが、その後機体は全焼し、6時間以上燃え続けた。これはブラックボックスの発見を困難にする可能性があると、アラブ首長国連邦(UAE)の元航空機事故調査責任者ダレン・ストレイカー氏は指摘。
同氏はブラックボックスについて「すぐには見つからないだろう。おおよその位置は分かるでだろうが、残骸の中から探さなくてはならない。残骸の中では全てが同じように見える」と語った。
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