「SMILE-UP.」（旧ジャニーズ事務所）／（Ｃ）日刊ゲンダイ 

　SMILE-UP.（旧ジャニーズ事務所）が「Aぇ！group」の福本大晴（24）を、コンプライアンス違反で契約解除したと昨年末に発表し、ファンに激震が走った。 

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　福本の解雇理由について、旧ジャニーズ事務所は「当該関係者の方々のプライバシーならびにご意向を尊重し、公表を控えさせていただきます」と詳細を明かさない意向を示しているため、ファンを中心にネットでは今もさまざまな説が飛び交っている。 

　さらに11日配信のFRIDAYデジタルは、「“コンプラ違反”に『複数人関与』疑惑」と報道。事務所発表で「当該関係者の方々」と複数形になっていることから、福本単独ではなく、第三者を巻き込んだトラブルがあったと推察されるという。 

　福本といえば大阪市立大学経済学部卒。ジャニーズ初の国公立大卒という学歴を生かし、「おはよう朝日です」（ABCテレビ）の月曜コメンテーターを務める他、ジャニーズクイズ部のメンバーとして活動するなどの、「ジャニーズインテリ枠」という印象が強かった。 

　そんな中で、起こった一発アウトの解雇劇だが、ジャニーズのインテリ枠は、実は“地雷枠”と見る向きもある。 

■明大卒の小山慶一郎と伊野尾慧、青学卒の加藤シゲアキ 

「慶應義塾大学経済学部卒で、ジャニーズ初のキャスターとなった嵐・櫻井翔さんを皮切りに、『ジャニーズなのに高学歴』という意外性を武器に、ジャニーズタレントにキャスターやコメンテーターなどと務めさせる流れが顕著でしたが、明治大学文学部卒で、日テレ系報道番組『news every.』のキャスターだったNEWS小山慶一郎さんと、青山学院大学法学部卒の小説家で、TBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』でコメンテーターを務めていた加藤シゲアキさんは両者ともに、2018年に未成年女性との飲酒という不祥事を起こし、小山さんはキャスター降板の処分を余儀なくされました」（民放報道番組関係者） 

　22年3月、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、まん延防止等重点措置が実施されている中、深夜の都内を泥酔徘徊し、複数の女性の元を訪れる姿が週刊文春によって報じられたHey！Say！JUMP伊野尾慧（33）も、明治大学理工学部建築学科卒。 

　ジャニーズ初の「図面を引けるアイドル」として、世界的建築家・隈研吾氏と共演するなど建築関連の番組に出演したり「めざましテレビ」（フジテレビ系）木曜パーソナリティーを務めていたが、高学歴を売りにした活動をしている人ほど、なぜかやらかす傾向があるようだ。 

「旧ジャニーズファンを取り込めるというメリット面を重視し、テレビ局側も進んでジャニーズインテリ枠をキャスターやコメンテーターなどで起用していたと思いますが、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題で流れが変わりましたし、起用したタレントが問題を起こせば、起用責任も追及されてしまいます。今や学歴のあるジャニーズタレントは、必ずしも制作側にとって使い勝手のいい人材ではなくなりつつあります」（同） 

■故・ジャニー喜多川氏の性加害問題でダンマリで決め込んだ慶大卒の櫻井翔 

　不祥事を起こさずとも、「news zero」（日本テレビ系）で、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に対する櫻井翔のキャスターとしての振る舞いが批判を生んだように、報道番組などで求められるのは、立派な学歴よりも一般的な感覚をきちんと持って自分の言葉で語れるかどうかだろう。 

「アイドル活動を並行しながら、学業でも結果を出したことで、チヤホヤされてきた高学歴のジャニーズタレントは、優遇されることに慣れて、どうしても脇が甘くなる側面があるのかもしれません」（芸能事務所関係者） 

　今回の福本の解雇によって、ますますジャニーズインテリ枠を敬遠する動きが強まりそうだ。