( 127850 )  2024/01/12 13:32:18  
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2024年の株式市場は波乱含みで、金利上昇による株価下落も予想されています。

新NISA(少額投資非課税制度)のスタートにも影響を与える可能性があるとの見方があります。

しかし、市場関係者の間では、中長期投資が前提となるNISAに積極的な姿勢があり、日本経済の成長軌道に戻るとの見方も強いです。

特に、時価総額の大きな企業や高配当銘柄が注目されています。

時価総額3兆円以上の企業など実績のある企業を選ぶことが重要だとされています。

(要約)

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時価総額トップはトヨタ自動車(豊田会長)/(C)日刊ゲンダイ 

 

 新年相場は出足からつまずいた。大発会(4日)の日経平均は一時700円を超す下落。市場は嫌なムードに包まれた。相場格言は「辰巳天井」。一言でいえば「辰年は株高」の意味合いなのに、真逆の動きだった。週明け9日は何とか巻き返したが、新NISA(少額投資非課税制度)スタートに水を差したとの見方も……。 

 

2024年は「異次元緩和」終焉の年に…相場は波乱含み、金利上昇なら株価下落も 

 

 ◇  ◇  ◇ 

 

 4日の暴落を見て、株式投資をためらったという50代サラリーマンは言う。 

 

「能登半島地震や羽田空港での事故などが相場に与えた影響は大きかったと思います。でも、予想以上に株価が下落したので先行きに不安を感じてしまった。新NISAで自動車株を購入しようと思っていたのですが、しばらくは様子見です」 

 

 この判断は正しかったのか、それとも“買いのチャンス”を逃したのか……。何とも言い難いが、市場関係者は強気だ。 

 

「NISAは5年、10年単位の中長期投資が前提です。この先、株式市場がどう動くかは誰にも分かりませんが、日本経済は失われた20年、30年から脱出し、成長軌道に戻るとの見方が有力です。株式市場は上げ下げを繰り返しながら上昇傾向を見せていくでしょう。株価が安いうちに投資するのが正解です」(証券アナリスト) 

 

大発会は暴落だったが…(表は時価総額2兆円超え11位~12位)/(C)日刊ゲンダイ 

 

 2023年の日経平均は年間で7360円以上の上げ幅だった。今年はどうなるか? 

 

「1~3月は3万4000円前後で推移し、4~6月に3万7000円から3万8000円まで高まるとみています。7~9月はいったん3万5000円から3万6000円まで下落するも、10~12月に4万円に達する可能性は高いと思います。外資系の証券会社も年内に3万8000円、3万9000円をつけると予想するところがたくさんあります。4万円を視野に入れておいたほうがいい」(IMSアセットマネジメント代表・清水秀和氏) 

 

 新NISAは「成長投資枠」(年間240万円まで)で個別株を売買できる。投資初心者は投資信託からスタートするケースが多いが、資金の一部を個別株に振り分けることも可能だ。 

 

「新NISAで運用しようとしている金額の5%、10%でいいので個別株に投資してみては? 株主優待を得られたり、株主総会に出席することもできます。それに配当金が魅力です」(前出の証券アナリスト) 

 

 市場では高配当銘柄が人気になっている。一般の証券口座だと配当金に約20%の税金がかかるが、NISAは非課税。配当金をまるまる受け取れる。年明け相場で日経平均が低迷しても、高配当銘柄の多くは上昇を続けているのだ。 

 

「やみくもに高配当だからといって手を出すと痛い目に遭いかねません。それなりの規模があり、実績のある企業から選んだほうが無難です。例えば、時価総額3兆円以上の会社に絞ってはどうでしょう」(清水秀和氏) 

 

 

 
 

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