( 127905 )  2024/01/12 14:15:15  
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石川県輪島市での災害報道では、地震被害者の重要な問題がトイレ不足であることが明らかになりました。

被災者はトイレの不足により衛生的な不安を感じ、高齢者や身障者は仮設トイレへのアクセスに困難を抱えています。

これに対し、災害時に使用可能なトイレの提供が重要であり、関連会社は10棟の仮設トイレと10万回分の携帯トイレを提供しています。

三谷彰則社長も、トイレ不足は健康や感染症の危険をもたらす可能性があると表明しました。

(要約)

( 127907 )  2024/01/12 14:15:15  
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MBSニュース 

 

 自宅が全壊した夫婦に、「いま一番困っていることは何でしょうか」と聞く。妻が即答する。「トイレ。ここには簡易トイレが設置されていない。トイレが本当にもう…」と声を落とす。地震発生まもない避難所には、被災者の気持ちを折りかねない、深刻なトイレの問題が立ちはだかっていた。 

 

【画像を見る】被災地トイレの深刻な問題 段差を上がれない高齢女性もいらっしゃった 

 

 私は1月2日から5日にかけて石川県輪島市などで取材しました。避難所にはまだ十分な物資が届いていない状況でした。 

 

 ほぼ全域で断水した輪島市では、トイレの水が早々に流れなくなってしまっていて、3日輪島市内の公共トイレでは、便やトイレットペーパーが便器からあふれ出ている状況でした。話を聞いた避難者の多くも、「トイレに困っている。衛生的に不安」と声をあげていて、ボックス型の仮設トイレや、組み立て携帯型の簡易トイレが、一刻も早く求められる状況でした。 

 

 一方で、仮設トイレの問題点も目にしました。避難所の一つ、輪島市ふれあい健康センターでは、3日時点で仮設トイレが設営されていましたが…。トイレに入りたくても入れない高齢女性がいたのです。 

 

 女性は足が不自由で、トイレに入るための数段の段差を上がることができませんでした。私が補助して女性はようやくトイレを済ますことができました。 

 

 被災地が抱えるトイレの問題。大阪市で仮設トイレを製造する会社「ビー・エス・ケイ」に聞きました。同社は経済産業省から要請を受けて、珠洲市と輪島市の避難所に仮設トイレ10棟を設置。さらに携帯トイレ10万回分の発注を受けて、石川県に出荷したということです。 

 

株式会社ビー・エス・ケイ代表取締役 三谷彰則さん「災害関連死を予防するためにも、リスクを減らすためにも、命を守るためにも、”使える”トイレを増やした方がいい」 

 

 三谷社長によりますと、トイレは、被災者の健康に影響を及ぼす可能性もあるといいます。 

 

三谷彰則さん「被災地のトイレの臭いが嫌、などの理由で、被災者に『飲まず食わず』がまんなどが発生する。」「和式トイレやと、お歳を召された方や、足腰が悪い方が、そのまま便座に座ってしまう。そこから感染症になってしまうことがある。」 

 

 

 
 

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