北九州市小倉北区出身のシンガー・ソングライターのＣｈａｇｅが、９月２８日に小倉昭和館でライブ「Ｃｈａｇｅのずっと細道」を開催する。

彼が小倉昭和館を応援し、鳥町食道街の火災に心を痛めていることを伝えており、ライブで笑顔を届けたいと話している。

Ｃｈａｇｅは旦過市場での幼少期の思い出を大切にしており、小倉昭和館の再建を支える人々の力でライブを開催することを楽しみにしている。

また、古里に関連する曲も披露する予定で、アコースティックライブは北九州市での５年ぶりである。

公演は午後３時半と６時半の２回で、全席指定８０００円（要約）。

小倉昭和館でライブを開催するＣｈａｇｅさん＝北九州市小倉北区で２０２３年９月１１日午後４時３０分、上入来尚撮影 

　北九州市小倉北区出身のシンガー・ソングライター、Ｃｈａｇｅさんが２８日、同区の老舗映画館「小倉昭和館」でライブ「Ｃｈａｇｅのずっと細道」を開催する。旦過市場の大規模火災で全焼し、昨年末に再建した小倉昭和館を応援する。近くの鳥町食道街が３日に火災に遭ったことにもＣｈａｇｅさんは心を痛めており、「少しでもみなさんが笑顔になれるように歌を届けたい」と話している。【末永麻裕】 

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　◇鳥町食道街火災にも心痛 

　小学５年までの少年時代を小倉北区で過ごしたＣｈａｇｅさんにとって、旦過市場は買い物や遊びに行った思い出あふれる大切な場所だという。しかし、２０２２年の２度の火災には言葉を失った。１度目の火災後に「復興のため小倉昭和館でライブができないか」という話が舞い込んだが、２度目の火災で小倉昭和館が全焼し、実現しなかった。 

　昨年末、焼け跡から復活を果たした小倉昭和館。ライブは、歌の力で少しでも旦過市場を元気づけようと開催する。Ｃｈａｇｅさんは「幼い頃に遊んでいた旦過市場でライブができるなんて夢のよう。多くの人々の力で再建した昭和館で歌えることが楽しみで仕方ない」と話す。 

　◇小倉描いた曲も披露へ 

　「ずっと細道」は「あなたの街で歌います」がコンセプトのアコースティックライブ。北九州市でのライブは５年ぶり、アコースティックライブは初となる。１９６９年の小倉の街を描いた曲「ＮとＬの野球帽」も披露することについて、Ｃｈａｇｅさんは「いつか歌いたかった夢が古里でかなう。当時の景色そのままを閉じ込めた歌を届けたい」と語り、「銀幕から出てきた映画のようなライブにしたい。いろいろな人が昭和館からエンタメを発信して活性化につながれば」と願う。 

　公演は午後３時半と６時半の２回。全席指定８０００円（税込み・ドリンク代別）。問い合わせはＢＥＡ（０９２・７１２・４２２１）。