( 128593 )  2024/01/14 23:08:16  
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金沢市のひがし茶屋街にある能登牛料理店「登るや」の店主、道淵哲志さんは、能登半島地震によって観光客の激減と1月に予約の大幅なキャンセルが起きていることを明らかにしている。

震災があった後も大きな余震が続き、観光客を呼び込むことには不安があると語る一方で、経営上の不安も示唆している。

一方で、道淵さんは、震災被害が少なかった地域でも訪れることを控えるべきだとする自粛・不謹慎警察の声があると語った。

 

 

(要約)

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金沢・ひがし茶屋街の能登牛料理「登るや」店主の道淵哲志さん 

 

 能登半島地震の被災者や被災地への復旧・復興に向けた対策が急がれる中、石川県にあるもう一つ問題が、観光客の激減。金沢市では震度5強を記録したものの大きな被害はなく、県内の観光地も多くは通常営業している。しかし、観光客のキャンセルが相次ぎ、大きな打撃を受けているのだ。 

 

【映像】閑散とした金沢の「ひがし茶屋街」 

 

 馳浩知事は10日、「奥能登は大変厳しい状況だが、金沢や加賀の観光地の交流を絶やすことは考えていない。こうした経済活動を通じても石川県を、能登をお支えいただきたい」と呼びかけたが、SNSなどでは被災地へ行くことに対し「不謹慎」「負担になるだけ」という批判もある。 

 

 今個人にできる支援とは何なのか。『ABEMA Prime』で当事者とともに議論した。 

 

能登牛料理「登るや」の状況 

 

 金沢・ひがし茶屋街の能登牛料理「登るや」店主の道淵哲志さんは、震災の影響で客足が5分の1に激減したという。「お正月の予約はほぼキャンセルで、1月の予約がそれぐらい落ち込んでいる。1月10日現在で震度5以上の余震が16回程度起きていて、こちらに住んでいる僕らも夜中に逃げ出したりしないといけないような状況だ。現時点では『来て』とは到底言えない」と話す。 

 

 ひがし茶屋街は閑散とし、「かしこまって、僭越ながらみたいな感じで来てくださっている」状態。「余震が収まらないことには、また地震があった時に“君ら、来て来て言ってたやんか”となると思うと、何も言えない部分はある」との思いを明かす。 

 

 観光客へ向けては「春に向けて準備をしているので、整ったら石川復興のため金沢に来てほしい」と呼びかけるが、経営面の不安もある。「コロナの時もそうだったが、やはり県や自治体が観光を促すような取り組みをしてくれないと、特に小さい飲食店は大打撃だ。3カ月ぐらいしか耐えられないと思う。公庫の災害借入などを使わないと厳しくなってくる」とした。 

 

 そうした中で、被害が少なくお店も通常営業しているような地域であっても、とにかく訪れることを控えるべきだといった、自粛・不謹慎警察の声もある。 

 

 

 
 

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