( 128950 )  2024/01/16 00:13:37  
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発達障害の人に対処する際、まずは配慮しつつ課題に対処することが重要です。

例えば、頻繁な予定の忘れやダブルブッキング、誤字脱字の多さ、注意力散漫などの特徴がある場合、スケジュールをスマホのカレンダーに登録しアラームを設定する、文章を声に出して読むクセをつける、集中しやすい環境にするなどの工夫が求められます。

同時に、本人には専門医での治療を勧め、職場環境での配慮も必要です。

(要約)

( 128952 )  2024/01/16 00:13:37  
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もし、職場に発達障害の人がいたら……周囲はどのように対処するとよいでしょうか。 

 

発達障害について見聞きする機会が増えました。厚生労働省の調査(2016年)では、国内で48万人以上が診断を受けたと推計されました。 

 

一方、職場でどんな課題を招き、周囲がどのように対処すべきかは、あまり知られていません。 

 

精神科医・産業医の堤多可弘さんは、「一定の配慮をしながらも課題は課題として対処することが、本人にも職場にとってもプラスに働く」と解説します。 

 

発達障害についてさまざまなメディアで取り上げられていますが、私が産業医としてお手伝いしている複数の会社でも相談が頻繁に寄せられています。 

 

例えばこのようなケースです。 

 

24歳の営業職のAさんは陽気で人あたりがよく、いわゆるお調子者のタイプ。ある日、Aさんの上司からこんな相談がありました。 

 

「Aさんは、頻繁に予定を忘れてしまったり、ダブルブッキングをしてしまう。予定を書き留めても、メモを無くしたり、どこに書いたかを忘れたり。誤字脱字のミスも多く、注意するとその時は反省するけども、同じミスを何度も繰り返す。自分のデスクで事務作業をしていても、周りでほかの人が話していると、そこに入って雑談してしまうので仕事がなかなか進まない」 

 

Aさんは注意欠如・多動性障害(ADHD)と思われる特徴が出ていました。産業医として面談したところ本人も困っており、専門医療機関の受診を勧めて治療を受けてもらいました。 

 

一方、日々の仕事の進め方の工夫として、私からは次のようなアドバイスをしました。 

 

予定を忘れないように、スケジュールをスマホのカレンダーに集約してアラームを設定 

 

誤字脱字がないように、書いた文章を声に出して読み上げるクセをつける 

 

作業中に周囲の様子や音で気が散らないように、デスクの衝立を少し高くして視界を制限し、耳栓を使用する(職場での使用は認められている) 

 

こうして職場での困りごとはだいぶ軽減されました。身近でこのような課題に出会った時、周囲はどう対処すべきでしょうか? 

 

 

 
 

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