( 129654 )  2024/01/17 14:20:29  
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斉藤国交相から是正命令書を受けるダイハツの奥平社長(右) 

 

国土交通省は16日、ダイハツ工業が型式の認証試験で不正を行っていた問題で、特に悪質な3車種について量産に必要な「型式指定」を取り消す手続きに入った。道路運送車両法の規定に基づく措置。23日にダイハツに対して聴聞を行い、結果を踏まえて取り消し処分を行う。また斉藤鉄夫国交相は16日、ダイハツの奥平総一郎社長に是正命令を手交、1カ月以内に再発防止策を出し四半期ごとに実施状況を報告するよう求めた。 

 

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型式指定の取り消し対象は、ダイハツのインドネシア工場で生産してきた商用車「グランマックス」と、OEM(相手先ブランド)供給しているトヨタ自動車の「タウンエース」、マツダの「ボンゴ」の3車種6型式。前面衝突試験で、本来は衝突センサーが検知してエアバッグを作動させるべきところをタイマーで作動させていた。2023年12月21日から24年1月9日まで立ち入り検査を行い、報告があった46車種142件の不正行為を認定。試験車両に不適切な加工を行うなど新たに14件の不正行為を確認した。斉藤国交相は16日の閣議後会見で「自動車認証制度の根幹を揺るがし、日本の製造業の信頼性に関わる大きな問題」と厳しく指摘した。 

 

 

 
 

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