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ダイハツ工業の本社=2023年12月25日午後3時3分、大阪府池田市、朝日放送テレビヘリから、田辺拓也撮影 

 

 ダイハツ工業の車両認証試験を巡る不正で、同社は17日、安全性の基準を満たしていない可能性がある軽乗用車2車種のリコール(回収・無償修理)を検討していると表明した。対象は2015年以降に生産されたダイハツ・キャストとトヨタ・ピクシスジョイで、あわせて最大約32万台になる。 

 

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 この2車種は側面衝突したときに外側からドアロックを解除できない恐れが指摘されていた。国土交通省は16日、この2車種について、リコールが必要な場合は速やかに届け出るよう指導していた。ダイハツの広報担当者は17日、「緊急性を持って方向性を決めないといけないと認識している」と答えた。 

 

 少なくとも1月末までの稼働停止を決めている国内四つの完成車工場の再開時期については、「(国交省から)出荷再開を認めるという案内が出た場合には、出荷の方向で検討させていただくことになる」と説明。今のところ見通せていないという。 

 

 ダイハツは、来月中旬までに求められている再発防止策の提出とは別に、国交省による基準への適合性確認をクリアした車種から順次、生産や出荷を再開したい意向だ。部品の供給を受ける取引先に対しては、現時点で再開時期を明示できていないという。(金子智彦) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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