( 129859 )  2024/01/18 00:45:28  
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写真 時事通信社 

 

 山川穂高のFA移籍を巡る今回の人的補償問題。ソフトバンク、西武両球団による、“閉ざされた中”でのやり取りがまかり通る制度が大きな波紋を招く事態となったわけだが、両球団の編成トップで話し合われた内容は人的補償だけではなかったという。規約違反も疑われる衝撃の内容とは――。 

 

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 関連記事『「引退します」...《FA人的補償騒動》の渦中でGMに示した和田毅の「悲痛」』では、現行のFA制度における人的補償のルールの不完全さによって起きた舞台ウラを詳述した。その人的補償は甲斐野央投手に決まり、この騒動は収束に向かうかに見える。 

 

 だが、実は今も大きな火種がくすぶっているのだ。ソフトバンクの球団関係者が、絶対匿名を条件に重い口を開く。 

 

 「今回の騒動は、西武がプロテクトから外れていた和田を人的補償として指名し、うちで現役生活をまっとうしたいと願う和田がそれを受け入れられずに引退を伝えたことから始まった。 

 

 『今年43歳で推定年俸2億円の和田を西武が選ぶはずはない』とのフロントの見立てが誤っていたわけですが、そこには昨オフ、同じくFAで獲得した近藤健介のときの“成功”も影響したと思われる。 

 

 当時もフロントは、(近藤が所属していた)日本ハムが若手選手を指名してくると判断して、和田をプロテクトしていなかった。『今回も大丈夫』と考えたんでしょう。ところが、思わぬ和田指名で大慌てとなった」 

 

 メジャー・リーグのオリオールズ、カブスに2012年から4年間、籍を移した時期もあったが、国内ではソフトバンク一筋で左腕を振るってきた和田。入団1年目から5年連続二桁勝利し、2010年には最多勝。オリオールズからソフトバンクに復帰した1年目にも再び同タイトルを獲得。 

 

 42歳の昨季も8勝を挙げ、今季から指揮を執る小久保裕紀監督も貴重な先発として開幕ローテ入りを明言している必要な戦力。後輩からも慕われ、引退後は指導者になることが既定路線とされている。流出は許されない選手なのだ。 

 

 

 
 

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