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自民党安倍派の議員が、政治資金パーティーの裏金問題に関連して、安倍晋三元首相に対する謝罪の意を表明し、波紋を広げている。

記者会見での謝罪コメントやX上の投稿が話題になっており、一部からは国民への謝罪や派閥を優先させる姿勢に批判が出ている。

(要約)

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自民党安倍派の総会を終え、記者会見で頭を下げる西村康稔前経済産業相=東京都千代田区の同党本部で2024年1月19日午後9時12分、北山夏帆撮影 

 

 「安倍元首相に申し訳ない」――。政治資金パーティーの裏金問題を巡る自民党安倍派(清和政策研究会)の派閥解散方針を受け、安倍派の国会議員が相次いで安倍晋三元首相への謝罪の意を表明したことが、X(ツイッター)で波紋を広げている。「まず国民に謝るべきだ」などの投稿が相次ぎ、「安倍晋三」が一時トレンド入りした。 

 

【写真】「安倍総理に対し…」 西村氏の投稿に批判相次ぐ 

 

 19日に自民党本部で開いた記者会見で、安倍元首相の名を冠した派閥の解散について問われた安倍派の高木毅事務総長は「安倍さんにこうした事態になったこと、大変申し訳ないと思っています」と語り、目に涙を浮かべる様子がテレビなどで報道された。 

 

 安倍派の西田昌司参院議員も19日、事実関係について具体的な説明を避ける派閥幹部の姿勢を批判した上で、解散方針について「安倍さんの名前を汚しているわけで、非常に情けないし、申し訳ない」と述べた。 

 

 これに対し、落語家の立川雲水さんはXで、安倍元首相が生前、パーティー券収入の議員側へのキックバック(還流)を中止しようと提案したとされる点に触れ、「『いや止(や)めない! まだまだ続ける!』って主張して、止めなかった結果が派閥解散の端緒になったんでしょ?」と指摘。「その主張してた連中が涙ながらに『安倍さんに申し訳ない』って……馬鹿と言うか安過ぎると言うか……何なの?」と批判した。 

 

 一方、安倍派の西村康稔前経済産業相は20日、Xで還流について「会長以外の私たち幹部が関与することはありませんでした」などと自身の関与を否定した上で「国民の皆様の政治不信を招いたことについて、私自身、清和会幹部の一人として深くお詫(わ)び申し上げます」とつづった。 

 

 続けて「いずれにせよ、このような結果になってしまったことについて、安倍総理に対し、大変申し訳なく思っております」と投稿すると、Xユーザーからはこのポストを引用する形で「先(ま)ず国民に謝れよ!」「なんでこの人安倍さんに謝ってるの?」「国民よりも派閥が大切ってことですかね?」などと批判的な投稿が相次いだ。 

 

 ライターの武田砂鉄さんはXで、西村氏と高木氏の「謝罪」の発言を引用し「申し訳なく思う先」と皮肉を込めた。【デジタル報道グループ】 

 

 

 
 

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