( 131266 )  2024/01/22 13:10:28  
00

インタビューに応じる鬼木誠防衛副大臣=18日午前、東京・永田町の衆院議員会館 

 

 能登半島地震の発生から22日で3週間。 

 

 鬼木誠防衛副大臣が時事通信のインタビューに応じ、自衛隊の初動対応を巡り、野党などから「逐次投入」との批判が出ていることに対し、「たくさんの人を入れられる状況ではなかった」などと反論した。主なやりとりは次の通り。 

 

【動画】重さ25~30キロの背のうを背負い、孤立地支援に向かう自衛隊 

 

 ―初動が逐次投入との批判がある。 

 

 情勢認識の差だ。地理的条件がほかの震災と全く違い、たくさんの人を入れられる状況ではなく、効果的でもなかった。政府はそこを認識した上で、適切な手順で人を入れた。きちんと状況を把握しつつ動くべきだ。2次被害もある。 

 

 ―最終判断は岸田文雄首相か。 

 

 自衛隊がまず、空などからの情勢認識を報告する。その上で、首相からの指示を受け、木原稔防衛相が1000人を送り込み、1万人を待機させた。 

 

 ―自衛隊の活動の幅が広がっている。 

 

 今回は海に囲まれた山がちな半島で、土砂崩れにより道がふさがれた。誰が行こうとしても近づくこともできない状況で、自衛隊が陸から、海から、空から入った。「自衛隊にしかできない」という局面が、今までの震災より長く続く。(防衛省の)対策会議では、疲労や慣れで2次被害が出てはいけないということで、自衛隊内の交代や、民間へのバトンタッチも論点に上がっている。 

 

 ―活動縮小の見通しは。 

 

 2016年の熊本地震は、3週間ほど(陸海空3自衛隊の)統合任務部隊を置いていた。今回の実感は少し長くなりそうだ。  

 

 

 
 

IMAGE