( 131460 )  2024/01/22 23:06:23  
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片山さつき氏 

 

 自民党安倍派の片山さつき参院議員(64)が22日、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜後6・58)に生出演し、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、世耕弘成前参院幹事長の過去の発言との矛盾について言及した。 

 

 世耕氏は、派閥からの収入1542万円が収支報告書に不記載だったことについて会見。「大変責任が重く多忙な役職に就き続けたこともあり、政治資金の管理については秘書に任せきり」と述べ、「私の管理監督が不十分であったことは否定できない」と自身の責任を認めた。 

 

 ところが、民主党政権だった10年2月には、小沢一郎衆院議員の資金管理団体を巡る「陸山会事件」を巡り、自身のSNSで「会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます」と投稿した。今回の疑惑と大きく矛盾しており、“特大ブーメラン”として返ってきている。 

 

 片山氏は世耕氏について、「非常にはっきりした割り切った論理的な方なんですよ」と説明。「ただ2010年我々は野党で復帰して、小沢さんは最高権力者でしたから、何とか一矢報いて参院から我々が政権奪還しようと思ってあえてあらゆることをやっていた時の発言ですから。当然与党ではないので、まったく時間はフルにあると。野党に対することだけで」と、当時野党だった状況を挙げて世耕氏をフォローした。 

 

 一方で「でもこうやって言ったことは全部、ポストしたことは消えないので、必ず返ってくるから」と、SNSでの発言に対する責任の重さについても言及した。 

 

 政治資金自体は非課税だが、片山氏は「“普通の会社と同じようにすればいいじゃないか?”という認識の方が多いということは、政治を司る全員がとても頭を下げて、頭を低くして考え直さないと。それだけの価値なんか認められてもらえてないということですから」と、自浄作用の必要性を訴えた。また「それだけの厳しさを、これからの政治資金の法律の改正についても、野党との話で出していただかないと、出していかないと、とても納得はしてもらえないなと思います」と述べた。 

 

 

 
 

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