( 131818 )  2024/01/24 00:01:29  
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「私自身は把握していない」と釈明(西村康稔前経産相)/(C)日刊ゲンダイ 

 

《誰が信じるのか》《なんだかバカにされているような感じがする》……。ネット上で見られる有権者の反応は冷ややかなようだ。 

 

「東京地検に連れていかれることはございません!」支援者の笑いをとる萩生田光一前政調会長 

 

 自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)の前事務総長を務めた西村康稔前経産相(61)が23日早朝、地元(兵庫9区)の兵庫県明石市の明石駅前でビラ配りした。朝日放送が朝のニュースで報じ、地元紙も速報、ネットで拡散されたため、X(旧ツイッター)では一時、「明石駅前」がトレンド入りした。 

 

 一連の問題で、19日に会見を開いた西村氏は、派閥からのキックバックの総額が5年間で100万円だったと公表。「秘書にはノルマ分を売ればいいと伝えていたので、私自身は還付金について把握していなかった」と説明していた。 

 

 明石駅前で配ったビラには、あらためて「私は、秘書に対し、ノルマ分を売ればいいと伝えていましたので、これら清和会からの還付金について、私自身は把握しておらず、私の政治団体の収支報告書は適正に作成・提出されているものと認識しておりました」「しかし、今回の件が報道されるようになってから、あらためて確認したところ、還付金を受けていたとのことでした。裏金は一切ありません」などと釈明。 

 

 そのうえで、「このような事態を招いたことについてお詫び申し上げます」「安倍総理に対しても、大変申し訳なく思っております」「清和会は解散することを決定しましたが、まずは国民の皆さまの政治への信頼回復に向けて、説明責任をしっかりと果たしたいと思います」とあった。 

 

 裏金問題発覚後に開かれた2023年12月8日の参院予算委員会で、「いま一度秘書に、そして帳簿、通帳、精査を、確認作業を急がせているところ」「適切なタイミングでしっかりと説明責任を果たしたいというふうに考えております」と繰り返していた西村氏。 

 

 検察の捜査が一段落し、自身に対する立件の可能性が低くなった今が「適切なタイミング」と判断したのだろう。しかし、ビラ配りの報道を見たと思われる有権者からはこんな怒りの投稿が相次いだ。 

 

《疑惑が明かになってからまったく説明を拒否していたのに、起訴されないと分かったら無実を訴えるという姑息さ》 

 

《ハッキリ言って「コソ泥」。議員である前に社会人としても失格だ。しかも言い訳のビラまで配るとは哀れな話だ》 

 

《安倍総理に申し訳ないではなく、国民、有権者に対して大変申し訳ありませんでしょ》 

 

 さらに同じ安倍派所属の谷川弥一衆院議員(82・長崎3区)が裏金事件で東京地検特捜部から政治資金規正法違反の罪で略式起訴され、議員辞職を表明した際に、「とにかく私が悪かった」と繰り返していた姿と西村氏を比較する意見も。 

 

《秘書にすべての責任を押し付ける西村氏よりも谷川氏の方がまだ潔いと思えてしまう》 

 

《派閥からのキックバックを不記載していたという罪は同じ。それなのに、一方は辞職。一方は秘書が悪いと知らん顔》 

 

 次の選挙で、兵庫9区の有権者は西村氏にどんな判断を下すのか。 

 

 

 
 

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