( 132494 )  2024/01/25 23:50:22  
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雪が舞う中、傍聴券を求めて、列に並ぶ人たち=25日午前8時36分、京都市上京区(渡辺恭晃撮影) 

 

36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の判決公判が25日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。厳しい寒さとなったこの日、地裁近くの京都御苑の広場には傍聴券を求める多くの人が詰めかけ、事件への関心の高さをうかがわせた。 

 

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地裁によると、409人が一般傍聴席23席を求めて集まった。 

 

京都市西京区の大学生、佐藤章太さん(23)は「厳しい判決が言い渡されるかもしれない。自分の目で見たい」。これまでの公判に関し、瀕死(ひんし)状態だった被告が法廷に立ったことに触れ「本人の口から動機が明らかになったことの意義は大きい」と話した。 

 

被告は公判の最終盤で「申し訳ございません」と謝罪の言葉を述べた一方、犯行動機に関し一貫して京アニ側による作品盗用を主張した。こうした発言について川崎市の大学生、高村優奈さん(23)は「まだ京アニが悪いと思っているんだなと思った。だからこそ判決では態度に注目したい」と力を込めた。 

 

事件で犠牲となった京アニ社員の親族の姿もあった。作品の絵を仕上げる「着色」のプロとして活躍した津田幸恵さん=当時(41)=の親族という兵庫県加古川市の会社員、薮隆之さん(49)は「犯人の姿を一目見たくて来た」。判決の言い渡しについて「遺族の心に整理をつけるには極刑しかないと思う。(被告には)素直に判決を受け止めてもらいたい」と語った。 

 

 

 
 

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