( 133495 )  2024/01/29 00:49:04  
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政府が能登半島地震で観光需要を喚起するために実施する「北陸応援割」に対して、効果に疑問の声が上がっている。

この補助金の額は1人1泊2万円で、石川、新潟、富山、福井の4県を対象としている。

旅館側では期待が膨らんでいる一方で、専門家からは効果が限定的であるとの指摘もあり、被害の大きかった能登地方の復興状況を考慮した支援策が必要とされている。

(要約)

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All Nippon NewsNetwork(ANN) 

 

能登半島地震で落ち込んだ観光需要を喚起するための「北陸応援割」について、その効果を疑問視する声が上がっています。 

 

■北陸応援割 最大1人1泊2万円 

 

 能登半島地震を受け、政府は「北陸応援割」を実施することを明らかにしました。その額は1人1泊2万円です。対象となるのは石川、新潟、富山、福井の4県で、3月から4月にかけて旅行代金の半額、最大1泊2万円までを補助。対象地域となった温泉旅館では期待が膨らみます。 

 

湯涌温泉「山音」 支配人 

「我々も本当に期待していますし、色んな意味での支援が我々の勇気につながります」 

 

「たちばな四季亭」 社長 

「3月16日、北陸新幹線加賀温泉駅開業ということで機運も高まっている。(応援割の開始が)3月から4月ということで非常に良いタイミングだと思います」 

 

■北陸応援割に疑問の声も 

 

 ただし、疑問の声も上がっています。 

 

野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん 

「被害を受けた旅行事業者の支援策としては十分ではないと思う」 

 

 野村総合研究の木内登英さんは、効果は限定的だと話します。 

 

野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん 

「GoToトラベルの経験からすると、高額のホテルに客が流れていく傾向が強く、被災地にあって小さくて経営体力が弱い旅館などを十分に救うことができないのが問題だと思う」 

 

 被害の大きかった能登地方では、観光資源の提供や宿泊の再開が3月、4月の時期までに見通せないところが多いとみられています。 

 

野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん 

「今やるべきは応援割というより給付金。売り上げが落ちた分を補助すると。事業者を直接補助する政策の方が今は重要なんじゃないかなと」 

 

 石川県の現状をイラストで表し、話題となった投稿。現地のアニメーション作家・名取さんの「ざっくり解説」でも記載されているように現在、石川県能登地方への不要不急の移動に関しては県から自粛が求められています。そのため政府は、能登地域については復興の状況を見ながら、より手厚い支援を検討するとしています。 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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