( 133619 )  2024/01/29 13:27:37  
00

最新刊の『日本の死角』は、日本の人口減少や少子高齢化問題、そして結婚や出産に対する若者の考え方などについて取り上げており、日本の現実を考えさせられる内容になっている。

結婚や出産が「ぜいたく」になっている状況や、結婚の傾向についてのデータも示されている。

さらに、老後の成功や失敗についても取り上げられており、経営思考の重要性が強調されている。

(要約)

( 133621 )  2024/01/29 13:27:37  
00

〔PHOTO〕iStock 

 

 いま日本はどんな国なのか、私たちはどんな時代を生きているのか。 

 

 日本という国や日本人の謎や難題に迫る新書『日本の死角』が8刷とヒット中、普段本を読まない人も「意外と知らなかった日本の論点・視点」を知るべく、読みはじめている。 

 

【写真】人生で「成功する人」と「失敗する人」の意外な違い 

 

 出生数80万人割れや「2070年の総人口は8700万人、2120年には5000万人以下にまで減る」という厳しい将来推計人口も話題になっている。 

 

 少子高齢化問題では「結婚しない若者」というのも重大なテーマであり続けている。 

 

 〈家族は本質的にコストパフォーマンスが悪いため、コスパや合理的計算で考えると結婚はかえって遠のいてしまう。 

 

 結婚や子育てという純粋な歓びを、「機会費用」という名で利得を計算し(専業主婦になるとX億円の損、とか)、結婚や出産を「リスク」とみなすような結婚支援や少子化対策が大手を振ってきたのである。〉(『日本の死角』より) 

 

 家族はコスパが悪いため、コスパで考えると結婚しない方がいいと考える人がいるのも当然だろう。 

 

 そのほかにも若者が結婚しない理由は存在する。 

 

 〈少子化対策を熱心に言挙げする人々は、しばしば仕事と子育ての両立難や、若年男性の経済的困窮をとりあげて、「若者は結婚したくても、できない」というリアリティを強調してきた。しかし、それは事態の半面でしかない。〉(『日本の死角』より) 

 

 〈別の角度から、若者が結婚しにくくなっている理由を考えたい。それは格差婚、すなわち女性が自分よりも学歴や収入など社会的地位の低い男性と結婚する傾向が少ないままだから、ではなかろうか。〉(『日本の死角』より) 

 

 日本の下降婚率は、約16.3%というデータがある。スウェーデン(37.0%)、フィンランド(34.8%)、フランス(30.6%)などヨーロッパの国々と比較しても割合は低い。 

 

 結婚・出産がもはや「ぜいたく」になっている日本の現実。解決に向けて何ができるのだろうか。 

 

 つづく「老後の人生を「成功する人」と「失敗する人」の意外な違い」では、なぜ定年後の人生で「大きな差」が出てしまうのか、なぜ老後の人生を幸せに過ごすには「経営思考」が必要なのか、深く掘り下げる。 

 

現代新書編集部 

 

 

 
 

IMAGE