( 133624 )  2024/01/29 13:33:57  
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49歳のサラリーマンが、東京の大学進学を希望する長男に学費を払えないことを懺悔しました。

長男だけの学費を支払うことは難しく、家計が火の車になる可能性があります。

大学進学には初年度80万円から150万円、4年間で240万円から550万円の費用がかかります。

平均給与が46万円のため、3人の子どもの進学を考えると負担が大きくなります。

大学生の1ヵ月の平均家計は12万3,630円で、東京の国立大学に進学した場合、初年度の出費は学費+生活費で214万5,720円です。

学生の収入面を見ると、仕送りが6万7,650円、奨学金が2万0,640円、アルバイトが3万2,340円などとなっており、アルバイトだけでは学費を支払うのは難しい状況です。

奨学金を利用すると、借金が300万円弱になり、月々の返済は約1.5万円で、15年かけて返済することになります。

奨学金の返済が人生のイベントに影響を及ぼす場合も多いので、選択する際には慎重に考える必要があります。

(要約)

( 133626 )  2024/01/29 13:33:57  
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すまん、自分で学費を払ってくれ…月収46万円・49歳のサラリーマン、東京の大学に進学希望の長男に懺悔「こんな父親でごめん」 

 

大学受験シーズンも本番。これまでの努力がしっかりと叶うことを願うばかりですが、複雑な心境を抱えている受験生の親も。みていきましょう。 

 

【ランキングをすべてみる】都道府県「大学(学部)進学率」…1位「東京」2位「京都」 

 

最後の追い込みをはかる受験生に、それを見守る家族。このような光景が日本の至る所でみられる受験シーズン。そんななか 

 

――給与は全然上がらず……バイトでもして、自分で学費を払ってと頼むしか 

 

――こんな父親で、本当にすまない 

 

そんな投稿をしたのは、長男が東京の大学への進学を目指しているという、49歳のサラリーマン。子どもの合格を願うも、やはり気になるのは大学進学後のお金事情。次男、三男と、子どもは3兄弟(しかも年子)。長男だけの大学進学費用を考えるわけにはいかず、どんなに算盤を弾いても家計は火の車……。 

 

大学進学においては、まず学費。文部科学省『国立大学等の授業料その他の費用に関する省令』『私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査』によると、初年度納付額は国立大学で80万円強。私立大学になると、文系学部で120万円弱、理系学部で150万円強。順調に4年間で卒業できたとしたら、国立大学で240万円強、私立文系で400万円強、私立理系で550万円強かかる計算です。 

 

さらに親元を離れて下宿となると、仕送りも考えないといけません。全国大学生活協同組合連合会が行った『第58回学生生活実態調査』で下宿生の1ヵ月の家計をみていきましょう。 

 

支出の合計は12万3,630円。貯金・繰越金が1万2,970円なので、平均して11万円程度は必要ということになります。 

 

 

 

【大学生の1ヵ月家計】 

 

支出合計…12万3,630円 

 

(内訳) 

 

食費…2万4,130円 

 

住居費…5万3,020円 

 

交通費…4,210円 

 

教育娯楽費…1万3,270円 

 

書籍費…1,540円 

 

勉学費…1,430円 

 

日常費…7,430円 

 

電話代…3,460円 

 

その他…2,170円 

 

貯金・繰越金…1万2,970円 

 

前述の長男が東京の国立大学に合格したとしたら、単純計算、初年度の出費は学費+生活費で214万5,720円。次年度以降は、入学金を引いて、年186万円ほど。少々、眩暈のする現実です。 

 

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、49歳のサラリーマンの平均給与は、大卒・正社員で、月収で46.0万円、年収で837.2万円。3兄弟の進学が重なると、眩暈だけではすまないことになります。 

 

 

ではいまどきの大学生、収入面を見ていくと、「仕送り」が6万7,650円、「奨学金」が2万0,640円、「アルバイト」が3万2,340円。そのほかの金額を合わせて、合計で12万4,290円です。 

 

アルバイトで年間39万円弱。通常の学生の倍は働かないと、自身で学費を払うのは難しそうです。また実際に利用してもらうかどうか、親としても悩むのが「奨学金」。前出の『第58回学生生活実態調査』によると、奨学金受給者は30.8%。返済しなければならない貸与型奨学金を利用しているのが全体の26.2%、返済義務のない給付型奨学金を受給しているのが全体の4.9%でした。 

 

お金が足りない世帯をバックアップしてくれる奨学金ですが、借りた後に苦労する話は枚挙にいとまがありません。 

 

労働者福祉中央協議会『奨学金や教育費負担に関するアンケート』によると、借入額の平均は300万円強、月々の返済額は1.5万円ほど。平均返済期間は平均14.5年です。大学を卒業した瞬間、300万円の借金を背負い、コツコツと15年ほどかけて返済することになります。 

 

若手社員の頃は薄給であることは、お父さん世代は経験済み。月々1.5万円ほどの返済でも負担は大きいことは想像がつくでしょう。実際に奨学金の返済が人生のライフイベントに影響するケースは多く、「結婚」では37.5%、「出産」では31.1%、「持ち家取得」では32.8%と、人生の大イベントにおいて、3割以上の人が「奨学金の返済がなければ……」という思いを抱いています。 

 

このような事実も含めて、子どものアルバイトに頼るなり、奨学金に頼るなり、考えていきたいものです。 

 

[参考資料] 

 

文部科学省『国立大学等の授業料その他の費用に関する省令』  

 

文部科学省『私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査』  

 

全国大学生活協同組合連合『第58回学生生活実態調査』  

 

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』  

 

労働者福祉中央協議会『奨学金や教育費負担に関するアンケート』 

 

 

 
 

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