( 133784 )  2024/01/29 23:18:43  
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トヨタ自動車は、ディーゼルエンジンの試験で不正があったとして、国内外10車種のディーゼル搭載車の出荷を停止することを発表した。

豊田自動織機は、自動車向けディーゼルエンジンや建設機械用エンジンの試験でも不正が行われていたことを明らかにした。

豊田自動織機は深く反省しており、トヨタは該当のエンジンに対して改めて検証を行い、使用を中止する必要はないとコメントしている。

(要約)

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新型ランドクルーザー=トヨタ自動車提供 

 

 豊田自動織機は29日、トヨタ自動車から開発と生産を委託されている自動車用のディーゼルエンジンの試験でも不正があったと発表した。該当エンジンの出荷を止めるため、トヨタは「ランドクルーザー」など国内外10車種のディーゼル搭載車の出荷停止を決めた。 

 

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 豊田自動織機はトヨタの源流企業で、昨年3月にフォークリフト用エンジンの排ガス試験などをめぐる不正が発覚。その後、外部弁護士らによる特別調査委員会が調べた結果、乗用車向けのディーゼルエンジン3機種でも出力試験の際に安定した結果が得られるよう、燃料の噴射量をわざと調整するなどの不正が見つかった。 

 

 該当エンジンの搭載車のうち、国内販売はSUV(スポーツ用多目的車)の「ランドクルーザー300」や商用車の「ハイエース」など6車種で、トヨタは出荷の停止を決定した。販売台数は2022年度で計8・4万台だったという。 

 

 フォークリフトや建機用のエンジンについても新たに計7機種で、試験で実測値と異なる数値を使うなど不正が見つかった。不正は自動車向けでは17年ごろ、フォークリフト向けでは07年ごろから行われていたとみられるという。 

 

 29日に記者会見した豊田自動織機の伊藤浩一社長は「内容を極めて重大に受け止め、深く反省している」と陳謝した。トヨタは「該当のエンジンについては改めて検証し、出力基準を満たしていることは確認している」とし、使用をすぐに中止する必要はないとしている。 

 

 国土交通省は同日、同社の碧南工場(愛知県碧南市)に対し、30日午前に立ち入り検査を行うと発表した。大量生産に必要な「型式指定」を取り消す必要があるかどうかなどを確認するという。(江口英佑、角詠之) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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