( 134038 )  2024/01/30 14:36:36  
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斉藤鉄夫国土交通大臣 

 

 豊田自動織機がトヨタ自動車向けに製造したエンジンの認証試験で不正があったことを受け、斉藤国土交通大臣は30日、会見で「産業機械や自動車のユーザーの信頼を損ない、かつ自動車認証制度の根幹を揺るがす行為であり、極めて遺憾」と述べた。 

 

【映像】出荷停止したトヨタ車 

 

 国土交通省は、豊田自動織機に対しユーザー等への丁寧な説明や対応に努めることなどを指示し、30日午前9時に同社に立ち入り検査に入った。斉藤大臣は「不正行為の事実関係等について確認を行い、その結果を踏まえ厳正に対処していきたい」と今後の方針を語った。 

 

 豊田自動織機によると、2023年に発覚した排出ガス性能などに関する不正を受けて特別調査委員会が調べたところ、トヨタ向けのディーゼルエンジンでも不正が見つかったことを公表。試験の際に燃料の噴射量を調整したというもので、ランドクルーザーやハイエースなど、国内の6車種を含む合計10車種がこのエンジンを搭載している。 

 

 トヨタは10車種の出荷を停止したが、エンジンの出力は基準を満たしていて、直ちに使用を止める必要はないとしている。また、豊田自動織機は、フォークリフト用のエンジン6機種などでも新たな不正があったと明らかにしている。 

 

 斉藤大臣はトヨタグループとして不正が相次いでいることを受け、「企業のガバナンスに関する問題が大きかったものと認識」と指摘。立ち入り検査等で広く調査を行うとし、「グループ全体として共通する問題があるかについては、まずは個々の企業のガバナンスや不正行為の事実確認を行い、その調査結果を踏まえて必要に応じて検討すべき論点」とした。 

(ABEMA NEWS) 

 

 

 
 

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