( 134112 ) 2024/01/30 22:23:36 0 00 FNNプライムオンライン
岸田首相は30日、国会で今年の政府の方針を示す施政方針演説を行い、自民党の派閥の政治資金事件について陳謝した上で、自身が先頭に立ち改革に取り組むと強調し、「国民の信頼回復を果たして政治を安定させ、重要政策を実行していく」と表明した。
岸田首相は演説の中で、「自民党の政策集団の政治資金の問題で、国民から疑念の目が注がれる事態を招いたことは、自民党総裁として極めて遺憾であり、心からお詫び申し上げる」と陳謝した。
その上で、自民党の政治刷新本部の中間とりまとめに、政治資金の透明性の改革や政治資金規正法改正、派閥のお金と人事からの決別などが盛り込まれたことに触れ、「政治の信頼回復に向けて、私自身が先頭に立ってこれらを必ず実行していく」と決意を示した。
経済については「30年間続いたコストカット経済から脱却し、社会課題解決に新たな官民連携で取り組むことで、賃上げと投資がけん引する『新しい資本主義』を実現し、日本を大きく動かしていく」と語り、物価高に負けない賃上げなどを通じて、「今年をこれまでの積み上げを形にし、国民の皆さんに成果を実感していただく年とする」と決意を示した。
能登半島地震への対応については、演説の冒頭に犠牲者の冥福と被災者へのお見舞い、被災地での救命・復旧活動への感謝を述べた上で、政府に新たに「復旧・復興支援本部」を設置することを表明し、「被災者の帰還と能登を含めた被災地の再生に責任を持って取り組む」と強調した。
さらに、「政府・地元が一体となって被災者に寄り添い生活と生業をしっかり支えていく息の長い取り組みを続けていく」として二次避難の拡大や予算案の予備費倍増などに触れ、「政府としては切れ目なく『できることはすべてやる』という考え方で全力で取り組んでいく」と強調した。
フジテレビ,政治部
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