( 134798 )  2024/02/01 14:58:29  
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自民党安倍派の政治団体が裏金事件で、政治資金収支報告書を訂正し、91人の議員が裏金を受け取っていたことが明らかになった。

裏金の総額は4億3588万円で、そのうち9割以上の議員が受け取っていた。

裏金の使途や時期については不明な部分が多く、裏金の使途も含め全容解明には遠い。

この事件をきっかけに、神戸学院大教授を含む上脇博之氏らは各議員を政治資金規正法違反容疑で告発する意向であり、議員らは覚悟をしておく必要がある。

(要約)

( 134800 )  2024/02/01 14:58:29  
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【安倍派「裏金議員」91人リスト】/(C)日刊ゲンダイ 

 

 まさに「総汚染」の実態が浮き彫りだ。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、安倍派の政治団体「清和政策研究会」が1月31日、ようやく政治資金収支報告書(2020~22年分)を訂正。総務省に届け出た。 

 

安倍派解散後も幹部が引きずる“内憂外患” 裏金訂正議員は全員告発→不起訴でも検察審へ 

 

 日刊ゲンダイのまとめによると、これまで「なかったこと」にしてきたパーティー収入は3年分だけで計4億3588万円。「寄付」の支出先として追記された現職や元職などの関係政治団体は計91人分に及ぶ。所属議員の実に9割以上がキックバックを受け取り、その総額は軽く4億円を超える。こうして個々の議員側が裏金化した金額のランキングは〈別表〉の通りだ。 

 

■使途も時期も全容は不明のまま 

 

 これだけの額がいつ議員側に渡ったのか。安倍派は大半を「不明」として処理し、収支報告書を訂正したのはあくまで現在公開中の3年分のみ。時効にかからない18年からの5年間で総額6億7654万円を計95人の政治団体に還流したと明かしたが、差し引き2年分、計約2億5000万円の実態は宙に浮いたまま。裏金の使途も含め、全容解明には遠い。 

 

 訂正額が大きかった三ツ林裕巳衆院議員は31日、総額2954万円のキックバックを受けたとのコメントを発表。捜査対象となった18~22年の5年間とみられる。同僚議員のパーティー会費や有識者との会合費などに充てたと説明したが、裏金化した額は立件の目安とされる「3000万円」ギリギリ。裏金づくりの罪を犯してもホンの50万円足らずで免れるなんて、検察側の立件ラインは改めて市民感覚とカケ離れている。 

 

 裏金事件の端緒を開いた神戸学院大教授の上脇博之氏らは派閥から個々の議員に対する支出の訂正を「自白」とみて、政治資金規正法違反容疑で各議員を追加告発する意向だ。リストに名前のある議員らは、覚悟しておいた方がいい。 

 

 

 
 

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