( 135044 )  2024/02/02 12:25:23  
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火災が起きたJAL機周辺を調べる警視庁の捜査員などの関係者ら(1月4日) 

 

 東京・羽田空港の滑走路上で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、海保機の男性機長(39)が事故後の聞き取りに、「管制官から『ナンバーワン』と聞き、指示を復唱して滑走路内に進入した。許可を得たと思い違いをした」と説明したことがわかった。出発順1番を意味する「ナンバーワン」の文言が誤進入の一因だった可能性が強まり、運輸安全委員会などが詳しい経緯を調べる。 

 

【図解】日航機と海保機、衝突事故のイメージ 

 

 事故は2日で発生から1か月となる。海保機長には警視庁や海保が事故直後に事情を聞いたほか、重傷を負った機長が一般病棟へ移ったのを機に、運輸安全委も1月25日から聞き取りを始めた。両機のボイスレコーダー(CVR)の解析も進むなど、原因の調査が本格化している。 

 

 関係者によると、海保機長は事故当夜、海保などに「滑走路への進入許可を受けた上で進入した」と説明。しかし、その後、思い違いをしたとの趣旨の話をし、「ナンバーワン」の文言などの事情に言及したという。 

 

 国土交通省は「ナンバーワン」を含む交信が海保機側の思い違いにつながった可能性が「否定できない」とし、国内の空港では出発機の順番について、管制官側から積極的に情報提供することを取りやめている。 

 

 

 
 

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