( 135297 )  2024/02/03 00:07:57  
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口裏合わせ?(二階俊博元幹事長)/(C)日刊ゲンダイ 

 

「今国会でしっかりと議論ができるよう、党として考え方を取りまとめていく」 

 

 2日に参院本会議で行われた、岸田文雄首相(66)の施政方針演説に対する各党代表質問。岸田首相は自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、政治資金規正法の改正も視野に入れて対応する方針を示した。 

 

「裏金1542万円」の自民・世耕弘成氏は生活保護費削減の“旗振り役”だった…SNSで批判殺到 

 

 同事件を巡っては、自民党はこの日から、裏金に関与したとみられる「二階派」(志師会)の議員らへの聞き取りを開始。森山裕総務会長(78)や渡海紀三朗(75)ら幹部6人が3チームに分かれ、「派閥から受け取った裏金の金額や使途」、「政治資金収支報告書に記載しなかった経緯」などを確認するという。対象者は二階派のほか、最大派閥だった「安倍派」(清和政策研究会)の所属議員ら約90人に及ぶ見通しだ。 

 

■泥棒が泥棒を調べてどうするのか 

 

 だがSNS上では《泥棒が泥棒を調べてどうするのか》《全く期待できない》といった冷ややかな投稿が少なくない。 

 

 場合によっては、刑事告発も辞さないなどの強力な権限を持つ第三者員会などが調査しない限り、形だけのお手盛りに終わる可能性が高いからだ。 

 

 派閥から各議員個人への寄付は、それ自体が政治資金規正法違反となる可能性が、重要なのは受け取ったカネを何にいくら使ったのかということ。市民団体が安倍派幹部を所得税法違反(脱税)の疑いがあるとして、東京地検に告発状を提出したのも、裏金が選挙を含む政治活動の目的以外で支出されていれば、「雑所得」として課税対象になるとみているからだ。 

 

 仮に選挙で使っていたとしても公職選挙法違反(買収)の疑いも出てくる。今まで知らぬ存ぜぬを貫き、「適正に処理」などと言っていた議員らが「身内の調査」に正直に答えるのか。 

 

■脱税にならないように口裏合わせのシナリオ作り? 

 

 自民党の裏金事件では、分かっているだけでも100人超の国会議員が関与したにもかかわらず、いずれも「秘書が勝手にやった」「議員本人は知らなかった」というのだが、そんなに偶然が重なるのか。 

 

《壮大なおままごと。自民党のザ・やっているふりショーの始まり》 

 

《脱税にならないように口裏を合わせるためのシナリオ作りが目的》 

 

《第三者がすべての自民党議員を調べる。それ以外に国民の信頼は得られない》 

 

 ネット上で飛び交う世論に岸田首相はどう向き合うのか。 

 

 

 
 

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