( 135472 )  2024/02/03 14:24:42  
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自民党派閥の裏金事件を受けて、党幹部らによる聞き取り調査が始まり、80人近くの安倍派議員は週末に聴取される予定だったが、土日は地元イベントなどの理由で多くが欠席した。

岸田首相は裏金議員リストの提出を要求され、調査チームが対面で聞き取りを行ったが、反省の色はみられなかった。

聞き取りやアンケートは内向きで、内容も一般的なものにとどまっており、自民党は態度を改めない限り、野党の審議拒否を受けるだろう。

(要約)

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安倍派は何人がすっぽかしたのか(C)日刊ゲンダイ 

 

 トコトン懲りない連中だ。自民党派閥の裏金事件を受けた党幹部らによる聞き取り調査が始まった。対象は東京地検特捜部に関係者が立件された安倍派と二階派に所属する議員、岸田派の会計責任者ら約90人。初日のきのう(2日)の聴取は二階派が中心で、現職の裏金議員だけで80人近くに上る安倍派はこの週末になる見通しだ。ところが、安倍派議員からは「土日は無理」の声が続出しているという。 

 

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 立憲民主党などの野党から「裏金議員リスト」の国会提出を求められた岸田首相は当初、かなり渋っていたが、来年度予算案の審議をカタにとられて承諾。衆院予算委員会で実質審議入りする5日朝までに出すよう要求される中、都内のホテルでようやく聴取がスタートした。調査チームのトップは森山総務会長。渡海政調会長、小渕選対委員長、梶山幹事長代行、松山参院幹事長、福岡参院政審会長の計6人で構成し、2人1組でペアを組んで弁護士も交えて対面で聞き取っているという。 

 

■地元の節分行事がビッシリ…だって 

 

「3組に分かれているとはいえ、タイムリミットがありますし、1人あたり1時間もヒアリングできない。30~40分がいいところでしょう。にもかかわらず、安倍派の面々に反省の色なし。地方選出の議員たちは『週末は地元に戻らなきゃいけない』とか、『支援者らとの新年会もあるし、節分の行事なんかもビッシリ入っているから無理』などと、不満タラタラ。振り切って地元に帰った議員もチラホラいる」(与党関係者) 

 

 極まる政治不信の原因が自分たちだという自覚はみじんも感じられない。派閥解散に追い込まれるのは当然だ。 

 

 そもそも、聞き取りにしたって聴取のプロによるものではないし、至って内向き。対象者に事前通告された質問も通り一遍の内容だ。 

 

「質問事項は政治資金収支報告書の保存期限である2020~22年分の訂正額、18年と19年分については訂正が必要だった額のほか、訂正理由や適正記載をしなかった理由、不記載にした収入の使途。そして、議員本人は収支報告書の最終確認をしなかったのか。裏金づくりは誰の指示だったのか、誰が実態を掌握していたかなど、立ち入った部分には触れていません」(自民党若手) 

 

 自民党は聞き取り調査とは別に、所属する全議員を対象に裏金受領の有無を確認するアンケートも実施するというが、どちらもお手盛りの域を出ないのは必至。世間をナメた態度を改めるまで、野党は審議拒否するほかないだろう。 

 

 

 
 

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