中国の政府系シンクタンクの研究員は、中国が株式市場の信頼を高めるために10兆元（約207兆円）以上の規模の株式安定化基金を設立するべきだと指摘した。

現在は、約2兆元の資金を主に国有企業のオフショア勘定から活用することを検討しているという。

先週、中国の株式市場は低水準に落ち込んだが、劉氏は市場が短期的な流動性圧力を示しているとしている。

（要約）

（ブルームバーグ）： 中国は市場の信頼感を押し上げるため、できる限り早期に株式安定化基金を設立し、その規模を10兆元（約207兆円）以上にすることを目指すべきだと、政府系シンクタンクの研究員が指摘した。 

中国紙の21世紀経済報道は中国社会科学院の劉煜輝氏を引用して、基金の規模を短期的に3000億ドルから5000億ドル（約44兆6000億－74兆3000億円）程度にする必要があると伝えた。その後、国の資本市場の価値に応じて増やしていくべきだと、劉氏は同紙とのインタビューで語った。 

事情に詳しい関係者は先月ブルームバーグ・ニュースに対し、中国当局は低迷する株式市場を安定させるためのパッケージを検討していると語った。当局は、主に中国国有企業のオフショア勘定から約２兆元を活用することを目指していると付け加えた。 

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先週、中国株式市場では売りが広がり、主要株価指数は５年ぶりの低水準に落ち込んだ。劉氏は市場は明らかに短期的な流動性圧力を示していると述べた。劉氏は別のシンクタンク、中国チーフエコノミスト・フォーラムのディレクターも務める。 

安定化基金は、いわゆるナショナルチーム（国家隊）による介入とは異なる透明なシステムとして機能することができると劉氏は説明した。 

原題：China Academic Calls for $1.4 Trillion Stock Stabilization Fund（抜粋） 

--取材協力：Jeanny Yu. 

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Felix Tam