( 136243 )  2024/02/05 22:51:18  
00

雪の影響で首都高が通行止めとなり、混雑する一般道=5日午後、東京都渋谷区(桐原正道撮影) 

 

本州の南岸を進む低気圧の影響で、関東甲信は山沿いや山地を中心に大雪となり平地でも雪が降るとして気象庁が5日、積雪や路面の凍結による交通障害に警戒を呼びかけた。首都圏では企業や学校が早めの帰宅を促したほか、自動車用品店には備品を買い求める人が訪れるなど、「厳戒態勢」がとられた。 

 

【画像】寒い日にスマホで「やってはいけないこと」破損するリスクも… 

 

■「社内で指示」帰路急ぐ人々 

 

東京駅では、雪の影響を懸念し午後3時過ぎには仕事を終え、帰路につく人の姿が見られた。 

 

月に1度程度、出張で都内に来るという福島県いわき市の30代の男性会社員は、上司から「雪の影響がひどくなる前に帰りましょう」と指示を受けたといい「同じ部署の人はみな帰った。(出張の)こんなタイミングになるとは…」。運送会社に勤務する千葉県富津市の30代女性は「『雪が積もるので早めに帰りなさい』と社内のアナウンスで流れた。月初めなので忙しいが、仕方ない」と話した。 

 

横浜市内の公立小学校では、平常通りの授業を行い、給食後に児童らを帰宅させた。降雪が激しくなることを警戒し、一部の放課後児童クラブ(学童保育)などは保護者に早めの迎えを呼びかけた。6日朝時点で大雪警報が出ていれば休校となり、学校から保護者にメール連絡するといい、市の担当者は「休校になれば、放課後児童クラブなどは子供を受け入れるため早めに開所しないといけなくなる。天気をにらみながら対応したい」と不安そうに語った。 

 

小学1年の子供がいる女性公務員(36)は「雪に不慣れなので積雪が心配。転倒してけがをしないか不安なので、1人にならず友達と行動するように言い聞かせている」と話した。 

 

■駆け込みで購入 

 

自動車用品店には雪対策の備品を買い求める客が多く訪れた。 

 

「A PIT オートバックス東雲」(東京都江東区)では春先に向けてタイヤチェーンなどの売り場を縮小していたが、降雪の予想を受け仕入れや販売員を増やして対応。買い物客が販売員からチェーン着脱方法の説明を受けたりしながら商品を選んでいた。 

 

オートバックスセブン広報課の小笠原亮さんは「ここ1週間は前週と比べチェーンは4倍、スタッドレスタイヤは2・5倍に販売数量が急増している。今日は特に慌ててお問い合わせをいただく方が多い」と話す。ガラスの凍結を溶かす解氷スプレーや、シガーソケットにつないで使用できるヒーター機能付きの膝掛けも人気だという。 

 

店を訪れた江東区の会社員の女性(52)は「車を新しく買い替え、チェーンがなかったので雪予報を見て急いで買いに来た」と話した。 

 

 

 
 

IMAGE