( 136976 )  2024/02/07 23:53:21  
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首都高速道路の一部区間が雪の影響で通行止めとなっており、除雪作業が行われている。

首都高の路肩が狭いため、雪を取り除くのが難しく、高架橋やトンネルの特性も時間を要している。

出入口の急勾配や多数の車両があるため、雪による立ち往生を避けるために予防的な通行止めも実施されている。

首都高は一般的な高速道路よりも特殊な状況が多いため、除雪作業に時間がかかっている。

(要約)

( 136978 )  2024/02/07 23:53:21  
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 関東甲信地方を中心とした雪の影響で、首都高の一部区間は2月7日午前も通行止めが続いています。ほかの高速道路より時間がかかるのは、首都高ならではの事情があります。 

 

【画像】「えっ…!」これが降雪時の「危険回避法」です(24枚) 

 

首都高速4号新宿線の高井戸付近で夜を徹して進む除排雪作業(画像:首都高速) 

 

 首都高の通行止め区間は次のとおりです。 

 

●首都高の通行止め区間(7日正午現在) 

・1号上野線:全線 

・2号目黒線:全線 

・3号渋谷線:下り全線(上りは通行可) 

・4号新宿線:下り全線(上りは通行可) 

・5号池袋線:全線 

・S5大宮線:全線 

・S2新都心線:全線 

・C2中央環状線:大井JCT~熊野町JCT(山手トンネル区間)、板橋JCT~江北JCT 

 

 このほか、一部の出入口も閉鎖が続いています。 

 

 首都高は6日17時の時点で、国土交通省関東地方整備局の除雪班(除雪車、ダンプ、ショベルカー)24班、NEXCO東日本のダンプ33台とショベルカー1台、NEXCO中日本の除雪班(除雪車、ダンプ、ショベルカー)6班などの応援派遣を受けながら除雪・排雪作業を進めており、7日朝までに全区間の通行止めを解除していく予定としていました。 

 

 しかし、一部の路線の除排雪作業に時間を要しているといいます。 

 

 その理由として、首都高ならではの事情があります。 

 

 まず、路肩が狭いということです。限られた区間に造られた首都高は、ほとんどの区間で路肩が狭くなっています。そのため、車道に積もった雪を路肩に寄せることが難しく、取り除く必要が生じます。 

 

 しかも一般道の上を走る高架区間は、雪を下に落とすわけにはいかないため、一層の注意を要します。しかも高架橋は地熱で雪が溶けにくいという特徴もあります。 

 

 また、側壁の続く区間やビルの谷間は日影も多く、雪を溶けにくくします。 

 

 さらに今回降った雪は湿っていて重く、残った雪も凍りやすいため、人による作業も大変です。 

 

 一方、空の見えないトンネルは雪の事情をほとんど受けませんが、通行止めが続く中央環状線の山手トンネルの場合、出入口が急勾配であり、過去に雪で立ち往生するクルマが相次ぎました。そのため今回も5日の早い段階で「予防的通行止め」が実施されました。 

 

 国土交通省や首都高は、冬タイヤにするよう強く呼びかけていますが、東京都心はクルマが多く、首都高の出入口も多数存在するため、一台ずつチェックすることは現実的に不可能といえます。 

 

 首都高はこうした複数の“逆境”が重なるため、東名高速や東北道といった一般的な高速道路より、除雪作業に時間がかかってしまいます。 

 

 首都高は「引き続き、早期解除を目指して作業を進めてまいります」としています。 

 

くるまのニュース編集部 

 

 

 
 

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