( 137008 ) 2024/02/08 00:16:52 0 00 北京市にある中国証券監督管理委員会が入るビル=6日(三塚聖平撮影)
【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信は7日、国務院(政府)が、株式市場を監督する中国証券監督管理委員会(証監会)でトップを務める易会満(えき・かいまん)主席(59)の解任を決めたと伝えた。中国の株式市場は急激な株価下落に見舞われており、市場関係者はそれを受けた措置とみている。
中国共産党も、易氏を証監会の共産党委員会書記から解任することを決めた。後任のトップには、上海市共産党委員会副書記などを務めた呉清(ご・せい)氏(58)が就く人事を決めた。呉氏は証監会で勤務した経験がある。
易氏は、大手国有銀行、中国工商銀行の会長などを経て2019年から証監会トップを務めていた。
上海株式市場の代表的指標である上海総合指数は今月5日まで6日連続で下落し、この間に20年3月以来となる安値水準をつけた。証監会は、株価下落につながる「空売り」の制限を狙って譲渡制限付き株式の貸し出しを全面的に禁止するといった対策をとったが混乱が続いた。
米ブルームバーグ通信は6日、証監会を中心とする規制当局が同日にも習近平指導部に市場の状況などについて報告するとの見通しを伝えていた。
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