( 137868 )  2024/02/10 15:21:51  
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うじきつよし(左)と小泉今日子(C)日刊ゲンダイ 

 

《なぜ普通に国会やってるの?》 

 

 うじきつよし(66)はSNSで自民党政治に疑問を投げかけ、こう続けた。 

 

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《犯罪犯したら、普通、仕事できないでしょ。この国の政治、社会秩序、もう崩壊してないか? 

 

 しかも、依然震災で困窮する人たちのことは二の次で、隠蔽、言い逃れ、開き直り、てめえらの犯罪を誤魔化すために、全ての時間を浪費している。どこが国権の最高機関なんだよ!》 

 

 国民の怒りをそのまま声にした叫びのようだ。元BOØWYのドラマー高橋まこと(70)もこうだ。 

 

《明治維新から77年で太平洋戦争終結!!そこから同じ年月で日本が地に堕ちる!!その時代を知らない奴等が政治家になるからだな。戦争始めて日本が勝てる訳なかろう。阿呆共に政治を任せるからこうなるんだ》 

 

 両人とも安倍政権の暴政から批判の声を上げていたが、岸田政権に対しても、堪忍袋の緒が切れたということだろう。 

 

 政治的発言はタブーとされた、日本の芸能界。それによってタレントは仕事に影響が出て、干されてしまう恐れもあるからだ。また、昨今は誹謗中傷の標的にもされかねない。 

 

■小泉今日子は参院選への投票を呼びかけ 

 

 しかし、それらに屈しない芸能人も出始めている。アイドル出身の小泉今日子(58)もそうだ。参院選への投票を呼びかける活動に参加した際は、こうコメント。 

 

「投票率が上がって、少なくとも半分以上、70%、80%ぐらいまで投票率が上がった時にどんな結果が出るのかを見たいと思う。どんな世の中にするかっていうのはおのずとその時に答えが出るんだと思うんですよね」 

 

 それによって、誹謗中傷の書き込みのほか、事務所への電話やメール、手紙が来たりもしたそうだが、昨年は朝日新聞の取材にこんなコメントをしている。 

 

「『芸能人が政治的発言をして』みたいな批判をよくされるんですけど、政治的な発言かな? って思うんですよね。国民的な発言なのではないか、と。でも、(中傷を)色々言われるのも仕事のうちだって思うんで、傷つくって感覚ではないですね。ドラマに出ても、下手だ、ブスだ、太った、老けたとか、何をやっても言われる立場で仕事しているので。いけない性格かもしれないですけど、逆に少し闘志が燃えるってところもあるんですね、自分を否定されると。ぐっ、とおなかに力が入る感じ」 

 

■炭鉱のカナリアのごとく声を 

 

 こうした批判を批判する芸能人もいて、安倍元首相銃撃事件の際は国葬にあわせて容疑者をモチーフにした映画の上映イベントがあり、反対派と賛成派がぶつかり、罵りあった。自分とは違う意見を受け入れない、度量の狭小さが日本社会の分断を招いているが、政治は岸田政権になってさらに劣化、悪化は止まらない。社会も荒廃しているだけに、黙っていられないということだろう。 

 

 政治をとりまく現状が健全でないのは明白。影響力の大きい芸能人は炭鉱のカナリアのごとく、恐れずもっと声を上げるべきだ。 

 

 

 
 

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